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近大高専が三重決勝リーグ初戦を制す!高専チーム初の全国出場へ前進!

ゲキサカ / 2018年5月20日 6時59分

 近大高専は向かい風の中、押し込まれる形となったものの、しっかりとリスク管理をしていた前田と和木の両CB、GK黒川純誉主将(3年)を中心に要所を封じて得点を許さない。最後は武山をCBに下げて相手の反撃に対応した近大高専に対し、上野も34分に右中間を抜け出したMF白武祐馬(3年)が決定的な右足シュートを放ったが枠を捉えず。1点リードを守った近大高専が貴重な白星を勝ち取った。

 近大高専の亀井俊彦監督は試合後、「あまりにも内容が良くなかった」と首を振った。ボールを上手く動かしながら、相手を引き出してスペースを作り、そこへ入り込んでいく攻撃をすることができず。各選手が頑張ることを貫いて勝利したが、指揮官は全国での戦いを見据えて厳しい評価を下していた。

 それでも、この日の白星によって全国初出場へ向けて大きく前進したことは確か。亀井監督は「(全国へ)行きたいですね。(全国に出ていくことで)高専というものを注目してもらえれば。(継続して立派に実施されている)高専大会を知ってもらえるチャンスでもある」と期待する。

 高専は5年一貫教育で高校サッカーができるのは3年生まで。近大高専では、高校サッカーから“卒業”した4、5年生が夏など一緒に練習を行い、後輩たちにアドバイスしてくれたり、アルバイトして差し入れしてくれたりするのだという。前日には“仮想・上野”となった彼らとトレーニング。中村は「(先輩たちも含めて)みんな仲が良いですね。(先輩の)存在は大きいですね。上手い人もいますし、アドバイスもしてくれる」と感謝していた。

 全国出場を果たし、その先輩たちにも恩返しすることができるか。初戦に続いて第2節も同じ伊賀地方勢の伊賀白鳳高と対戦。中村は「来週の練習で調整してきょうみたいな試合じゃなくて圧倒できるような試合をしたいです」と意気込み、黒川は「同じ地区のチームで負けられない戦いになる。いい準備して勝てるように頑張りたい」と力を込めた。この日、満足の行く内容の試合ができなかったことは彼らのエネルギーに。一週間、最高の準備をして、それをピッチで表現して全国初出場を決める。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2018

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