[MOM2512]鹿児島城西DF飯野修司(2年)_逆境で力を発揮するCB。無失点勝利で全国王手
ゲキサカ / 2018年5月26日 9時9分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.25 総体鹿児島県予選準決勝 鹿児島実高 0-0(PK5-6)鹿児島城西高 鹿児島県立サッカー・ラグビー場A]
前任の背番号5、U-19日本代表CB生駒仁(現横浜FM)が憧れだという鹿児島城西高CB飯野修司(2年)が、自身よりも7cm高い鹿児島実高の185cmFW上村征矢(3年)をハートマーク。「同じタイミングでジャンプしてもたっぱ(身長の差)で負けると思っていたので、先に跳ぶことを意識して、そうすれば相手も跳びづらいと思った」と工夫しながら空中戦の強さ、球際の強さを発揮した。
相手の攻撃に対し、守備センス高いCB濱田康成(2年)とチャレンジ&カバーを徹底。「お互い凄く気持ちが強い。勝ちたいという気持ちを全面に出すプレーが持ち味だと思っている。お互いに切磋琢磨してコミュニケーションを取れているのでいい」という濱田とともに相手のキーマンを封じると、サイドからのクロスも確実に跳ね返す。
また、PAの攻防で集中力を切らさずにしてシュートコースを消してゴールを許さない。数的優位を得た延長後半には前線へ上がり、攻撃でも奮闘。得点を奪うことはできなかったが、PK戦5人目で素晴らしい左足シュートを右隅に決めたシーン含めて印象的なプレーで勝利に貢献した。
本人は「やられた場面もあったので、何とかという感じです。ピッチに出ている人や出ていない人の応援だったりとか全員が一つになって、最後まで集中を切らさなかったのが良かった」と仲間たちに感謝。それでも新田祐輔監督が「よくやっていた」と評価するなど、身体を張った守りはチームの決勝進出に欠かせなかった。
準々決勝の鹿児島高戦では後半終了間際に起死回生の同点ゴール。「ここぞ、という時に力を発揮するというか、追い込まれた時に力を発揮できると思っている」という自己分析は面白い。この日は相手に主導権を握られ、紙一重の攻防だったが、「切羽詰まった状況の中でゼロに抑えないと行けない気持ちがあった、とにかく冷静にプレーできたのが良かった。少しチームに貢献できたと思っている」と再び勝負強さを発揮できたことに胸を張っていた。
全国まであと1勝。「明日(26日)の決勝戦もゼロで抑えられるように頑張る」という新たな守備の柱が仲間たちとともにゴールを死守し、全国切符を掴み取る。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2018
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