[MOM2519]佐野日大MF小松虎太郎(3年)_「どこに欲しいか分かる」川崎出身ホットラインで2得点
ゲキサカ / 2018年6月2日 19時59分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.2 関東大会1回戦 牛久栄進高0-4佐野日大高 前橋フットボールセンターB]
狙い澄ました両足シュートから計2得点。海老沼秀樹監督が「3年生になってから力を付けてきた」と称える佐野日大高MF小松虎太郎(3年)が、共に神奈川県からやってきたエースとのホットラインで、B組覇者となった2015年以来3年ぶりとなる関東大会白星を引き寄せた。
キックオフ直後に訪れたピンチをしのぎ切り、「最初に点を取らないといけないと思っていた」という前半3分、最初のシュートは右足だった。「中に入るのが遅れてしまって、落としてもらおうと思った」。この日は1トップに入ったFW山田大樹(3年)からのパスを冷静に流し込んだ。
さらに1点を追加した前半30分、再び山田のスルーパスに反応した。「山田とは中学校から一緒だったので、どこで欲しいかは分かっている。ボールを見ないで走った」と阿吽の呼吸で最終ラインを突破。一度は相手DFに回り込まれたが、スムーズなターンで持ち出し、振り向きざまに左足を振り切った。
小松と山田は神奈川県川崎市の西中原中出身。3歳年上の先輩が所属していた縁で、栃木の強豪である佐野日大を選んだ。中学時代には県新人大会で優勝した経験を持つが、その年の全中予選は市予選であえなく敗退。「県大会より上に出るのは初めてなんです」と待ちに待った舞台だったようだ。
とはいえ、関東大会で満足できるものでもない。2年前の全国高校選手権4強はスタンドで観戦していたといい、「あそこまで大きな舞台で戦えるのは憧れ」と埼玉スタジアムの光景が頭をよぎる。「自分たちはしっかり守って失点しないことが前提のチーム。少ないチャンスを決めて勝ちたい」。シュート3本で2本を沈めたこの日のような活躍を、今後も続けていくことを誓っていた。
(取材・文 竹内達也)
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