後半ATにカウンター炸裂!「三桜一体」の金沢桜丘が劇的V弾で石川決勝進出!
ゲキサカ / 2018年6月4日 8時29分
そして良い形でボールを奪った際には、前体制時代からトレーニングで磨いてきたという繋ぐ部分を表現。西本や攻守のキーマン・MF山崎稔琉(3年)、主将の奥村時のトライアングルや前線での奮闘光ったFW小倉彪(3年)がワンツーや1タッチのパス交換で局面を打開。決して回数は多くなかったが、鮮やかな崩しからゴール前のシーンを作り出していた。
遊学館もMF三浦慎太朗(2年)の高精度の右足キックからサイドを突き、FW熊澤貫太(3年)が右足シュートに持ち込む。そして後半も白田がロングスローを連発。試合終盤にかけて押し込む時間を増やしていた。だが、守備に集中しながら1チャンスを狙い続けていた金沢桜丘が、最後の最後で得たチャンスでカウンターを完結。初戦で2年前の選手権出場校・鵬学園高をPK戦の末に破っている公立の進学校は、昨年度選手権予選準優勝の遊学館も破って決勝進出を決めた。
ピッチサイドには「三桜一体」の横断幕。選手、コーチングスタッフ、そして保護者・OBが一体となって戦う金沢桜丘のモットーが表現されたような試合だった。試合中、そして大会期間中に課題を修正しながら成長してきたチームは、7年ぶり12回目の全国まであと1勝。王者・星稜との決勝へ向けて奥村時は「星稜は小さい頃から強いところですし、挑戦者としてしっかりと準備をして戦いたいと思います。あと一個、しっかり勝って優勝したいです」と誓った。決勝は全校応援。ピッチ、ベンチ、そしてスタンドが一体となって戦い、歴史を変える。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2018
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