「下から上がる方が楽しい」。一般受験での大津入学からU-18代表入りのCB吉村仁志が前行く才能追い抜く
ゲキサカ / 2018年6月7日 6時3分
[6.6 総体熊本県予選決勝 大津高 2-1 ルーテル学院高 水前寺競技場]
下から這い上がってきた努力のCB吉村仁志(3年)が、U-18日本代表でも同世代のタレントたちを追い抜く。
大津高は後半アディショナルタイムにFKで失点したものの、DF陣の好守が光る決勝だった。1-0の状況が続く中、やや後ろを気にしながらの戦いになったが、吉村とCB毛利友哉(3年)の両DFが中心となって相手に決定的なシーンを作らせない。
ルーテル学院高のFW竹宮彪真主将(3年)とFW島崎大河(1年)の2トップに対し、マンマークで対応。吉村は対応が遅れたところもあったことを反省していたが、技術とスピードで勝負してくる相手に簡単に前を向かせず。特に迫力のある動きが増えた後半は、一発のチェックでねじ伏せるようにボールを奪い取って味方の攻撃に繋げていた。
ルーテル学院は残り時間が10分を切ってから178cmCB徳永敦優(3年)を前線に上げてパワープレー。それに対して、「自分はこっちの方が好き。勝つという自信しかなかった」という吉村は相手の上から叩きつけるようなヘディングで跳ね返す。そして2-1で勝ち、全国出場を決めた。
5日にU-18日本代表入りが発表された吉村は、「今は総体」と目の前の戦いに集中してきた。この日の勝利によって、自身初の年代別日本代表でのアピールに切り替えていく。周囲は昨年のU-17W杯メンバーら実績のある選手たち。それでも、一般入試で大津に入り、1年生チームでも控えだった存在から年代別日本代表まで這い上がってきた吉村は、代表チームでも「下から上がる方が楽しい」という前向きのメンタリティーと絶対の武器である高さ、スピードで代表定着を目指す。
彼が代表チーム、そしてインターハイや選手権での活躍の先に見据えているのはプロ。「プロに行って通用するかどうか分からない。でもプロに行くことが目標。そこへ行ってやることをやったら、この大津高校での時みたいに結果はついてくると思う」。これまでも下から一つ一つ積み上げて信頼を勝ち取ってきた。これは今後のサッカー人生でも変わらない。日本代表CB植田直通の住吉中、大津高での後輩に当たる逸材CBが、今後も一日一日進化を遂げて前を行く才能たちを一人ずつ追い抜いていく。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2018
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