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2年間のプレミア経験で得た“基準”。神戸弘陵が慌てず、後半3発で兵庫決勝へ

ゲキサカ / 2018年6月9日 7時49分

 応援席に駆け寄った中濱中心に喜びを爆発させる神戸弘陵イレブン。市立西宮もFW田上正彦(3年)のミドルシュートなどで反撃する。だが、神戸弘陵は26分、DFのクリアボールに反応した沖吉が左足ダイレクトボレーをゴール左隅に突き刺して2-0と突き放した。

 神戸弘陵は貪欲に3点目を狙うが、市立西宮は気持ちを切らすことなく、戦い続ける。CB今井慈玄(3年)をはじめ、堅い神戸弘陵の守りに跳ね返されていたが、それでもゴールに向かうと、アディショナルタイム突入後の36分に1点をもぎ取った。FW小野渚(2年)のループパスから右サイドを深く切れ込んだMF藤原大志(2年)がラストパス。ここからMF弘岡優(2年)が連続でヘディングシュートを放つ。そして最後はこぼれ球を田上が右足でゴールをこじ開けた。

 ベンチ、スタンドが湧く中、市立西宮はダッシュで自陣へ戻り、試合再開。同点を目指す。だが、神戸弘陵は38分、右サイドから田中が入れた斜めのパスを受けた沖吉が、コントロールから素早く左足シュートを放つ。ファインショットが左隅に決まり、3-1。後半の3得点によって市立西宮を振り切り、決勝進出を果たした。

 神戸弘陵の谷監督は「2年プレミアにおったんで、(その時間、状況によって)守備で何しないといけない、攻撃で何しないといけないのか分かっている。基準は県1位ではなく全国トップクラス。その意識を持ってやっていくのが大事になる」と語った。プレミアリーグでの戦いから学んだ“基準”。選手たちはスピード感や球際の強度はもちろん、先に失点しないこと、失点直後に取り返したこの日のように勝負どころでどうゲームコントロールするかなど、高校年代最高峰のリーグ戦で学んだことをトレーニングから意識し、ゲームで発揮している。

 高野は「内容が悪くても勝ち続けるチームでないと、勝たないと意味がないので、勝ちにこだわっています。プリンスで1位なんですけれども、(関西のトップクラスと)やり合えるというのは感じています。負けなしというのはいいところだと思うので決勝も勝っていきたい。日本一になるまで負けられない」。目標は日本一。全国でプレミア勢や他の優勝候補を倒して頂点に立つことを掲げて日々を送る神戸弘陵が、まずは決勝を制して全国出場権を獲得する。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2018

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