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U-16日本代表はパラグアイに“前向きな”惜敗。森山監督「今までにない部分を感じることができた」

ゲキサカ / 2018年6月13日 22時19分

 さらに自陣でボールを失うシーンもあった日本だが、「やるしかない」となったか、この時間帯からプレーが前向きになり、流れを一変させる。鋭い仕掛けを連発していた中野桂をはじめ、攻守において前への動き、球際での激しいプレーが急増。そして35分には成岡が右サイドで獲得したFKを中野桂が左足で蹴り込むと、中央の193cmCB佐古が豪快なヘディングシュートを決めて1点を返した。

 さらに39分にはトラップで上手くDFを外した唐山がドリブルで持ち込み、ポスト直撃の右足シュート。ハイプレスで相手のビルドアップを封鎖した日本はセカンドボールも収め続けて流れの良いまま前半を終えた。

 だが後半7分、自陣でDFがルーズボールに競り負けると、そのままMFアレックス・ロケ・アマリージャ・アルバレンガにドリブルシュートを決められてしまう。だが、日本は11分、半田が中盤中央の中野桂に好パスをつけると、前を向いた中野桂が持ち上がって右前方へスルーパス。これを受けた青木が右足シュートをファーサイドのサイドネットに突き刺して再び1点差をした。

 日本はショートコンビネーションから抜け出した山内が決定的なシーンを迎えるなど、連係面の良さも発揮。中盤、前線の各選手がフレキシブルに動いてパラグアイに的を絞らせない。22分には横川に代えてMF山根陸(横浜FMジュニアユース)を投入。ボールを動かして相手の足を止め、攻め続ける日本はミドルシュートも交えて相手のゴールをこじ開けようとする。だが、パラグアイの粘り強い守りをこじ開けることができず、逆にカウンターを浴びるなど次の1点を奪うことができない。

 終盤には山根のドリブルシュートが左ポストのわずか外側に外れるなど、最後まで追いつくことができなかった日本は2-3で敗戦。森山監督は「相手は足攣る選手もいたし、(試合終了時には)相手の方が倒れ込む人が多かった。全部出し切る。あれが、ブラジルやアルゼンチン(というサッカー大国)相手にやり切る文化」。敗れたが、パラグアイから大きな学びを得たことを感じ取っていた。

 青木は「戦う部分については少し変わってきたと思うけど、もっともっとやらないといけない」。パラグアイから「大きなレッスン」(森山監督)を受け、変わるきっかけを掴んだチームはセネガル、スペインと続く残り2試合で結果も勝ち取ることができるか。半田は「もう一回チームでまとまって一人ひとりがチームのために戦って勝利できるようにしたい」。強豪との3試合を今後の自信、飛躍に繋げる大会にする。

(取材・文 吉田太郎)

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