「手に気をつけたい」W杯初のVAR導入に神経を尖らせるDF陣
ゲキサカ / 2018年6月15日 6時2分
日本代表はロシア入り翌日の14日午前、ベースキャンプ地のカザンで国際サッカー連盟(FIFA)のアライバルミーティングに出席し、ロシアW杯で導入されるビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)などに関する講習を受けた。VARはすでに欧州各国リーグで導入されているほか、クラブW杯、そして日本代表の試合でも昨年11月のブラジル戦で採用された。
「良い方、悪い方、どっちに転んでもおかしくない。よりシビアになる」。そう話したのはDF昌子源(鹿島)だ。パラグアイ戦で右太腿裏を打撲したことでこの日は別メニューになったが、「それは大丈夫」と軽傷を強調。そして、16年12月のクラブW杯で実際にピッチ内で体験したVARに言及した。
鹿島がアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)と対戦した準決勝の前半30分。セットプレーの際にPA内でDF西大伍が倒されたプレーに対し、VARによってPKの判定が下された。FIFA主催大会では史上初のVAR発動だった。また、昨年11月10日にフランス・リールで行われた国際親善試合のブラジル戦(1-3)では前半9分にVARによって試合が中断。CKの場面でDF吉田麻也がボールのないところで相手選手を倒していたとしてPKを取られ、これをFWネイマールに決められた。昌子はベンチでこの状況を見ていた。
「良い方も悪い方も僕は経験している。セットプレーでは気をつけたいし、中でも手(を使ったプレー)には気をつけたい。DFはデカい選手につくことになるので、駆け引きも難しくなる」と警戒した。
ブラジル戦ではファウルの場面から約2分後にVARによる中断が起きたが、「鹿島のときは5分後だった。集中力も切らさないようにしないといけない」とも言った。
昌子と同様に、昨年のクラブW杯でVARを経験したことのあるDF遠藤航(浦和)は「対策は特にない」と言いながら、「セットプレーではボールに関係ないところでも映像に残る。ユニフォームを引っ張らないなど、気をつけないといけない」と注意点を挙げた。
また、DF槙野智章(浦和)は「少しルールの変更があって、オフサイドがあっても一度プレーを流して、そのまま笛が鳴らないこともあるという説明を受けた。DFはオフサイドをアピールして止まることがないように、オフサイドでも最後までやってほしいという話があった」と留意点を説明した。
このようにDFは神経を尖らせるが、一方でVARをプラスに考えている選手もいる。仕掛けるプレーを得意とするMF乾貴士(ベティス)は「チームとしてしっかり理解しないといけないことが増えて、おろそかにすると痛い目に遭うけど、言ってみればチャンスでもある。それをどう捉えるか」。日本は最新テクノロジーを味方につけることができるか。
(取材・文 矢内由美子)
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