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PKやり直し…そのとき選手は? 奈良クラブ「審判を攻撃するつもりはない」

ゲキサカ / 2018年6月15日 23時4分

 また、今回の一件で奈良クラブがその矛先をどこかへ向けることはない。「僕らは『勝ち負けよりも大切なものがある』というコンセプトでやっています。それは今後、彼ら選手が人生をどう生きていくかの上で重要なこと」と語る矢部理事長は言葉を続けた。

「これで誰かを恨んだり、憎んだり、誰かを疑ったり……ましてやサッカーを嫌いになったりはしたくないし、してほしくない。みんな何かしらのミスはしますから。互いにフォローしあって、補い合ってこそのサッカーだと思うんです」

「ミスをした審判の方を攻撃するつもりはありません。今回を機に初めて知りましたが、審判員になる人は少ないそうなんです。そういう人たちも増やしていきたいなという思いもありますから」

「今のスポーツ界では、いろいろな競技でいろいろな問題がありますけど、W杯を前にサッカー界はひとつになっていきたいなと。W杯へ向けて日本代表を応援していきたいですし、自分たちはこの結果を受け入れて、前を向いていこうと。それをクラブとして示していきたいと思っています」

 今後行われるPK戦の日程は現時点では未定。「些細な部分の会議が行われていて、誰が出場するのか、それこそレガース(脛当て)は必要なのかなどを詰めている段階」だという。

 JFLを戦う奈良クラブに対しては、PK戦のみとはいえ“再試合”になったことで遠方の試合会場への交通費を含む様々な出費を心配する声もある。実際には天皇杯の交通費は協会から支給されるため問題はないが、その他の部分でいくらかの負担はあるようだ。

 理事長は「軽食や氷、テーピングは必要になりますが、そこは問題視していません。次の試合のため押さえていたホテルのキャンセル料が発生する可能性がありますが、それについては協会の方からも『提案してください』と言って下さっているので協議していければ」と説明した。

 様々な不運が重なり合った末のPKのやり直し。注目の“再試合”はどのような結果になるのか。

(取材・文 片岡涼)

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