U-16日本代表はセネガル攻略できず0-2敗戦。最終節前に連覇の可能性消える
ゲキサカ / 2018年6月15日 22時51分
樺山や山根、横川がミドルシュートにチャンレンジしていたが、セネガルの間合いに慣れないまま進んだ前半。攻めきる前にボールを失い、相手のスピード豊かなカウンターに決定機を作られていた。後半開始から日本は岩崎、大串、山根に代えてCB半田陸(山形ユース)、左SB中野伸哉(鳥栖U-15)、MF山内翔(神戸U-18)を投入。その立ち上がりは3人、4人が絡んでのパスでリズムを掴んでいた。
13分には田中に代えてFW唐山翔自(G大阪ユース)を投入。だが、良い時間帯は続かなかった。ブロックを作って守るセネガルの前にパスの出しどころを失い、攻撃が停滞してしまう。精度も欠いて中盤、前線に良い形でボールが入らない日本は、奪われてカウンターを食らう場面の連続。GK山田のファインセーブなどで何とか1点差のまま食らいついていたが、24分には強引に仕掛けに行ったところでボールを奪われると、カウンターから抜け出されて0-2とされてしまう。
28分に樺山に代えてCB佐古真礼(東京Vユース)を送り出した日本は、角を左SHに移行するなどシステムを4-2-3-1へ変えて反撃する。直後には唐山の突破からファーサイドの角が左足ボレーを放ったが、その後チャンスの数を増やすことができなかった日本は0-2で敗戦。森山佳郎監督は「オン・ザ・ボールでのミスをもっと減らしていかないといけない。もうちょっとミスが減れば、こっちのリズムになりそうかなというところでできなかった」と課題を口にしていた。
中盤で前を向いた際にはチャンスになりかけていたシーンもあっただけに、もう少し揺さぶりながら攻めたかったところ。だが、前につけるパスの精度が低く、テンポが上がらなかった。また守備面では我慢強く守っていた一方、最後のところで相手に寄せきれなかったり、足先で行って奪いきれなかったりしたところが失点に繋がった。セネガルのスピード、間合いに最後まで慣れることができなかった選手もいる。森山監督は「前半に代えられた選手には泣いていた選手もいた。成長のきっかけにして欲しい」。W杯でセネガルと戦うA代表に良いニュースを届けることはできなかった。最終節、優勝のかかるスペイン相手にこの2試合で学んだことや自分たちの良いところを少しでも出して、結果に繋げて大会を終える。
(取材・文 吉田太郎)
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