武藤、原口、乾…ドリブラー3人が共闘、武藤は「昔の自分を呼び起こす」
ゲキサカ / 2018年6月16日 4時8分
日本代表のベースキャンプ地・カザンでのトレーニング2日目、ピッチに早めに姿を見せたFW武藤嘉紀(マインツ)がMF原口元気(ハノーファー)と2人でパス交換をしながら、何やら話し合っている姿が見られた。「原口とは2人で最後までずっとドリブルの練習をしていた」。練習後、取材に対応した武藤が明かした。
西野朗監督によると、練習場のピッチは芝が長めで平均24mm。コロンビアとの初戦が行われるサランスクの芝はさらに長いという。原口との居残り練習もそうした情報に基づいたもので、武藤は「芝がかなり長いのでドリブルしにくいと思うけど、その中でもどういうのが効くか。原口と2人でいろいろなバリエーション、可能性を想定しながら練習できた」と胸を張った。
居残り練習にはMF乾貴士(ベティス)も加わった。一口にドリブラーといっても3人はタイプが異なる。「どういうドリブルが良いのかなど、3人で練習後も話をした。みんなタイプが違うからこそ、『お前ならこういうドリブルがいいんじゃないか』とか。ライバルでもあるけど、日本が勝つために日本選手みんなで共有し合う。すべての情報をお互いに共有できればさらに活性化させられると思う」。
FC東京でJリーグデビューした当時はドリブラーとして鳴らした。「もともとはドリブラーですから」。マインツで1トップを任されるようになってからはドリブルで仕掛ける場面は減ったが、「昔の自分をここで呼び起こさないといけない。眠ったままじゃW杯に来た意味がない。この大舞台で結果を出すしかない」と意気込みは強い。
「チャンスをもらえれば、ゴールにつながる、かつチームの助けになるプレーをしないといけない。先発、途中出場、どちらにせよ、チームの助けになるように。躍動するプレー、流れを変えるようなプレーを意識したい」。ポジション争いをする選手同士が共闘する西野ジャパン。コロンビア戦に向けてチームが引き締まってきた。
(取材・文 矢内由美子)
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