コロンビアを喰らう!!“柏Jrユース出身”の店長が語る母国の弱点とは…
ゲキサカ / 2018年6月19日 3時2分
ロシアW杯でグループHの日本代表はコロンビア代表、セネガル代表、ポーランド代表と対戦する。ゲキサカ編集部は3か国の料理店を取材し、対戦国を喰らった。あす19日はいよいよ初戦コロンビア戦。前回大会は1-4で完敗した相手に一矢報いることができるかーー。コロンビア料理を提供するラテンバー【プントプンタ】(東京・恵比寿)の店長AKIRAさん(38)にコロンビアの郷土料理や同店の人気メニューをはじめ、スコア予想、コロンビア代表の弱点、日本代表の注目選手などを聞いた。
「本場の店のように雑多に飾り付けた」というカラフルなラテンの空間
コロンビアといえばMFカルロス・バルデラマやGKレネ・イギータを輩出したサッカー大国。他のラテンアメリカの国々と同様にサッカー文化が根付いており、AKIRAさんは「大人の影響で子供の頃から自然にサッカーが好きになる。サッカー以外のスポーツは知らなかった」と話す。
店内は陽気なサルサ系の音楽が流れる。カウンターは6席、テーブルは14席
AKIRAさんはベネズエラ出身、コロンビアの首都ボゴタ育ち。コロンビア人の母と日本人の父を持ち、11歳までコロンビアで過ごした。小学5年生のときに日本に移り住み、柏レイソルジュニアユース(現柏レイソルU-15)、市立柏高サッカー部で活躍した。2005年に立ち飲みバーとして【プントプンタ】の経営をスタート。2011年に母ステラさんの発案でコロンビア料理の提供を始めると、コロンビア人のお客さんが増えるにつれてメニューも増やし、口コミで人気が拡大していった。
最新のコロンビア代表ユニフォームも飾られている
日本国内にブラジル料理店は多いが、同じ南米でもコロンビア料理が味わえる店は希少。コロンビア料理はジャガイモや米、トウモロコシを主食に、肉や野菜をたっぷりと使った豪快な料理が多い。「日本人の口にもよく合うと思います」というシンプルな味付けだ。
『エンパナーダ』は揚げ餃子のような料理。ひき肉やじゃがいもを潰し、トウモロコシ粉生地の皮で包んで揚げている
定番メニューは『エンパナーダ』という揚げ餃子のような料理。本場では屋台やコーヒーショップ、レストランなど、どんなお店にもメニューがあるソウルフード。「コロンビアではお酒のおつまみとして、小腹が空いたときに、いつでもどこでも食べます」。サクッとした生地の中には熱々の具材の旨みが広がる。サルサをつけて食べるのが定番。パクチーと長ネギを使った自家製サルサソースは絶品で、ファンが多いという。
ワンプレート定食『バンデハ・パイザ』はご飯+おかずのスタミナ料理。目玉焼き、フリーホレス(煮込んだ豆)、揚げバナナ、チョリソー、スペアリブ、ひき肉を炒めたものなどが所狭しと並び、ボリューム満点
がっつりと食事を楽しみたいならスタミナ定食『バンデハ・パイザ』が人気の逸品。「バンデハ」はプレート、「パイサ」は第二の都市メデジン出身の人のことを意味する。この地域のコーヒー農園労働者が昼食にしていたスタミナ料理がコロンビア全土に広がり、ランチの定番として国民に愛されるようになった。
コロンビアのお酒といえばさとうきびの蒸留酒『アグアルディエンヌ』。アニスで香り付けした独特の香りでアブサン(薬草系リキュール)のような爽やかな風味
日本vsコロンビアが2大会連続で実現する
コロンビア代表は同国史上初のベスト8進出を果たした前回大会のメンバーが約半数残り、今大会も躍進が期待されている。主砲のFWラダメル・ファルカオ、司令塔のMFハメス・ロドリゲス、MFファン・クアドラードら“個”で崩せるタレントが揃い、攻撃陣の破壊力は抜群。試合状況に応じて多彩な攻撃パターンでゴールを脅かす。
「日本とコロンビア、どちらを応援するか」とAKIRAさんに聞くと、「前回は日本を応援した。今回はコロンビアが勝ち進んだら大会が面白くなるので、コロンビアです」と宣言。それでも、コロンビア戦以外は日本を応援する。開幕2か月前の監督交代劇には「監督に失礼だと思う」と不信感をのぞかせたが、「W杯は何が起こるか分からない」と西野ジャパンへの期待を語ってくれた。
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