重圧のPKを冷静に沈めた香川「蹴る気満々だった」
ゲキサカ / 2018年6月20日 4時49分
[6.19 ロシアW杯グループリーグ第1節 日本2-1コロンビア サランスク]
計り知れないプレッシャーを跳ね返し、見事に決めた。前半6分に得たPKの場面。ボールをセットした日本代表MF香川真司(ドルトムント)は、じりじりした空気を払いのけるように鋭い眼差しでボールを見つめると、細かいステップでGKのタイミングを外し、ほぼ真ん中にキックを蹴り込んだ。
「キッカーは決まっていなかったし、自分で取ったPKなので、蹴る気満々だった」。日本代表のPKキッカーはいつもならMF本田圭佑。しかし、本田はベンチにいた。今まではあまりPKを蹴ることのない香川だが、今回はそれを逆手に取った。
「GKのタイミングを外すというのは頭にあった。相手はデータを取れていなかったと思うので、(真ん中に蹴るのは)使えるなと思っていた。うまくいって良かった」
その前の場面でも直感が冴えていた。PKを誘発した前半3分のシーンは、自ら前線のFW大迫勇也にパスを出してからスプリントし、大迫のシュートのこぼれ球に詰めた形だった。「サコ(大迫)があれだけ粘ってくれたし、直感じゃないですけど、GKも弾くんじゃないかと思った。良いところにこぼれてきてくれた」。
大迫が決めていればシンプルに先制点となったところだが、香川のシュートは相手選手の退場も誘った。「結果論としては退場者が出て、PKも決めることができた。こうやってみると、相手が一人少なくなったことがチームとしては大きかった」。
コートジボワールを相手に本田のゴールで先制しながら後半の2失点で逆転負けを喫した4年前のブラジルW杯グループリーグ初戦。「4年前の初戦は忘れることができない。あの思いを4年間持っていて、今日こうやってみんなで勝ち切ることができた。本当に良かった」。そう言ってW杯のミックスゾーンで初めて笑顔を浮かべた香川には、ブラジルで最後に戦った相手に勝ち、4年越しのリベンジを果たした満足感があった。
だが、「1勝するだけではいけない。グループリーグ突破に目を向けていきたい」とすぐに前を見つめた。自身にとってW杯初ゴールとW杯初勝利を手にした背番号10は、第2戦以降もチームを引っ張る覚悟を見せた。
(取材・文 矢内由美子)
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