2度の敗戦乗り越え笑顔。昌平CB関根主将は自身3度目のインターハイへ:埼玉
ゲキサカ / 2018年6月24日 7時49分
[6.23 総体埼玉県予選準決勝 成徳深谷高 0-2 昌平高 埼玉スタジアム第2G]
2-0で勝利を決めた瞬間、昌平高のCB関根浩平主将(3年)がホッとした表情を見せていたのが印象的だった。1年時から先発を務め、16年インターハイは全国4強。昨年は主軸の一人として埼玉5冠や関東大会優勝を果たしている。だが、主将となった今年は県新人戦、関東大会県予選でいずれも準々決勝で成徳深谷高に敗戦。今年は無冠で2大会を終えていた。
それも2度の敗戦は「新人戦も関東も自分のミスで負けている。みんなに申し訳ないというのがあった」というもの。埼玉県内の同世代で最も実績を持つCBは、成徳深谷への雪辱、全国大会出場への思いを誰より強く持ってインターハイ予選に臨んでいた。
成徳深谷とのリベンジマッチ。立ち上がり、昌平は前からアグレッシブな攻守を見せる相手の前に落ち着いてクリアできないシーンや、DFラインとGKとの連係が乱れるシーンがあった。それでも関根は周囲をカバー。自身も1対1や空中戦で相手の攻撃を跳ね返して無失点のまま試合を進めた。すると、流れを掴んでいた前半終了間際にMF渡邉建太(2年)が先制ゴール。さらに後半にはMF木下海斗(3年)が貴重な追加点を決めた。
終盤、相手の反撃の色が濃くなったが、決定的なシュートを打たせずに2-0で勝利。関根は「新人戦、関東はあの時間帯(序盤の押し込まれた時間帯)で失点していた。DF陣の粘りが大事になると思っていた。我慢できたということと、前が決めてくれたのでいい形になった」と序盤、飲み込まれそうに時間帯を凌ぎ、チャンスを確実にものにしたことを勝因に挙げた。
全国出場を素直に喜んでいた関根について、藤島崇之監督は「苦労している。彼は1年の時に(先輩たちに)いい経験をさせてもらっている。(その経験を活かし、)リーダーシップを取ってやっているのが良かった」とその労をねぎらっていた。
関東大会予選で敗れた直後、関根はチームメートたちと自主的にミーティングを行ったという。「次のインハイと選手権は絶対に獲るという話をして全員の意志が固まった」。チャレンジャーとしてインターハイ予選に臨み、勝ち取った全国切符。自身3度目となるインターハイへ向けて関根は「自分がキャプテンとしてチームを勝たせていきたいという気持ちが強いです」と力を込めた。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2018
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