ドイツ人審判団、“双頭のワシ”パフォ…セルビア会長がFIFAを強く非難「残虐な略奪」
ゲキサカ / 2018年6月24日 18時31分
セルビアサッカー協会のスラビサ・コケーザ会長が国際サッカー連盟(FIFA)を「残虐な略奪」と強く非難している。英『BBC』が報じている。
セルビア代表は22日、ロシアW杯グループリーグ第2節でスイス代表と対戦。前半5分にFWアレクサンダル・ミトロビッチが先制点を挙げたが、後半に2失点を喫し、1-2で敗れた。
まずセルビア会長が怒っているのは審判団だ。この試合の主審を務めたのは、2016-17シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)決勝を担当した経歴を持つ、ドイツ国籍のフェリックス・ブライヒ氏。同会長は「スイスの人口の半数以上がドイツ人であることはよく知られている。これは不当で、我々は不満を抱いている」と語った。
また、後半21分にミトロビッチが相手2人にPA内で押し倒されたように見えたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によりPKが与えられなかったことを例にあげ、「VARだけじゃない、審判を任命した人々によって全て仕組まれたことだ」と不満をぶちまけた。
さらに、スイスの同点ゴールを決めたMFグラニト・ジャカと、決勝点を挙げたMFシェルダン・シャキリのゴールパフォーマンスについても言及。2人がみせたポーズ、“双頭のワシ”はアルバニア国旗に描かれているマークで、コソボでは人口の多くを占めるアルバニア人が、このマークを自らのアイデンティティーの象徴として捉えている。コソボは2008年に独立を宣言したが、セルビア側はこれを認めていない。
FIFAは全ての政治的なメッセージやシンボルの掲示を禁止しており、セルビア会長も「恥ずかしい行動だ」と強く非難。「FIFAがフェアプレーのルールに反した選手や、彼らがプレーする協会に対して制裁を科すことを期待している」と語った。なお、FIFAは両選手の調査を懲罰委員会が始めたことを明かし、一部では最大で2試合の出場停止処分が科される可能性があると報じられている。
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