敵エースの“恨み節”に笑顔の麻也「ゴタゴタ言ってきたから」
ゲキサカ / 2018年6月25日 8時33分
[6.24 ロシアW杯グループリーグ第2節 日本2-2セネガル エカテリンブルク]
試合後の“恨み節”がエース封じに成功したことを表していた。日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は、セネガルのエースであり、プレミアリーグでもしのぎを削ってきたFWサディオ・マネ(リバプール)と試合後にかわした会話を明かした。
「『お前のスライディングでケガした』とかゴタゴタ言ってきたから、『先にボールに触っただろ』って」。そうマネとのやり取りを明かしたDFリーダーは、充実した表情の中に笑みを浮かべた。
初戦のポーランド戦は4-4-2だったセネガルだが、この日は4-3-3を採用。マネは3トップの左ウイングで先発した。しかし、相手のシステム変更も想定内だった。「4-4-2か4-3-3。たぶん4-3-3だろうと」。まさにスカウティングどおり。西野ジャパンの“読み”はここでも当たっていた。
「そこ(システム変更)の動揺はなかった」という吉田だが、「縦の速さは想像以上のものだった」とも認める。前半11分にミス絡みで先制点を献上。2度のビハインドを追いつく粘りを見せたとはいえ、「入りの部分でアグレッシブさに欠けていた。そういうのは克服しないといけない」と反省も忘れない。
2連勝でグループリーグ突破を決めるという最大のミッションは果たせなかった。しかし、勝ち点1を上積みし、日本戦のあとに行われたコロンビア対ポーランドの試合でコロンビアが勝ったことにより、28日の最終戦では、すでに敗退の決まったポーランドと引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まることになった。
「ここで勝ち点3を取りたかった。でもW杯はそんなに楽じゃないぞと。勝ち点1は妥当じゃないかな。よく2回追いついた」。冷静に試合を振り返る吉田は「2失点目も防げたと思うし、小さな差が勝敗を分ける。ポーランド戦ではもっともっと細かいところにこだわって、グループリーグ突破を決めたい」と、視線を前に向けた。
(取材・文 西山紘平)
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