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酒井高徳は次のW杯を目指さず…「もどかしさ、葛藤が常にあった」

ゲキサカ / 2018年7月19日 15時26分

笑顔を見せるDF酒井高徳

 10年南アフリカW杯はサポートメンバーとして帯同し、14年ブラジルW杯では本大会メンバーに選れたが、出場機会がなかった。2度目のW杯代表となった今大会、グループリーグ最終戦のポーランド戦にフル出場し、待望のW杯デビューを果たした日本代表DF酒井高徳(ハンブルガーSV)が、22年のカタールW杯は目指さない意向であることを明らかにした。

 ベルギー戦から一夜明け、ベースキャンプ地であるカザンに戻って行われた取材対応。酒井高は「チームでやっていることが代表につながると思ってここまでやってきたが、チームでは残留争いを繰り返しながら、技術的にアップしたいような試合をやりたくてもできないような状況があった」と、苦しい胸の内を語った。

 その中でも左右両サイドバックをこなせるユーティリティー性が評価され、歴代の代表監督からコンスタントに招集されてきた。しかし、いざ代表合宿に合流すると、ロンドン五輪でともに戦ったDF酒井宏樹や、ベテランになってなお活気に溢れるDF長友佑都とのポジション争いで劣勢に。「離されていく一方と感じていた。不甲斐なさ、もどかしさ、葛藤が常にあった」と告白した。

「次のW杯を目指すかということで、目指さないことに決めた。二言はない」。ポーランド戦では本職のサイドバックやクラブでプレーしたことのあるボランチではなく、右サイドハーフでフル出場。不慣れなポジションで奮闘していた。

(取材・文 矢内由美子)
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