本気で“4年後”目指し、世界へ。際の勝負制したU-17日本代表がメキシコ撃破!
ゲキサカ / 2018年7月17日 18時55分
ファーストシュートで先制した日本だが、最終ラインのミスからピンチを招くなど、その後は再びメキシコに押し込まれた。そして、セットプレーではマークがずれてしまい、決定的なシュートを打たれてしまう。20分には右CKから放たれたヘディングシュートをGK板橋がファインセーブ。30分には左クロスから打たれたヘディングシュートがクロスバーを叩いた。
アプローチ鋭いメキシコの前に思うようなパスワークができず、守勢の状況が続いていたことは確か。だが、日本の選手たちは非常に良くファイトしていた。球際で引くことなくバチバチやり合う中、ファウルを増やしていたのはメキシコの方。そして、日本はカウンターから小田や井上怜が気迫のドリブルで前に出て行こうとする。
秋葉監督は言う。「際のところで負けるな、ということはこの大会のテーマとして言っていたので、良く実践してくれた。日頃からやっていないと、この出力は出せないので、普段から強度があるということ。メキシコ相手にこれだけやれたということは彼らにとっても自信になったと思う」。初招集の選手が多い日本だが、日常の取り組みの成果をピッチで示していた。
小田は「『魂のアプローチ』と言っているんですけれども、前から予測してそれをまあまあできたと思います」と語り、馬場は「ボール持てていなかったけれども、1対1の強度とかで負け無かったのでこの結果になったと思う」。押し込まれる時間が増える中でも狙いに近い形の守備をしていた日本が2点目を奪う。
36分、負傷交代した成瀬に代わって左SB下川太陽(C大阪U-18)を投入。その直後、丸山がFKをPAに入れる。メキシコGKが落下地点に入り、腕を伸ばしてキャッチしようとしたが、圧巻の跳躍を見せた染野がGKの手の上側からヘディングシュート。これがゆっくりとゴールラインを越えて2-0となった。
後半、ベンチから「際で負けるな!」という声が飛ぶ中、日本はリードを守り続ける。追加招集で2日前に合流したばかりながらも、DFラインを統率する馬場が幅広いカバーリングとボールを奪い切る巧さを披露。冷静な攻守を続けていた柴田と岩本のダブルボランチが要所でピンチの芽を潰し、徐々に試合に慣れていった丸山や井上樹も身体を張った守りを見せていた。
日本は後半20分、津久井に代えてFW若月大和(桐生一高)を投入。23分には連係の乱れからDF背後のスペースへ抜け出されてPKを献上してしまう。これをFWサンティアゴ・ヒメネスに豪快に決められて1点差。ただし、27分に染野と井上怜に代えてFW栗原イブラヒムジュニア(三菱養和SCユース)とMF松橋優安(東京Vユース)を投入すると、この試合で計6枚のイエローカードを受けたメキシコ相手に松橋や若月が思い切り良くドリブルで仕掛けて逆にチャンスを作り出していた。
栗原や若月が迎えた決定機を逸し、3点目を奪えなかったことは反省点。だが、守備固めで投入されたDF鷲見星河(名古屋U-18)含めて最後まで集中力を切らさずに戦った日本が2-1で白星を収めた。
指揮官に「これだけのテンションと、技術と、その中で勝利を掴むこともできている。(今回招集されていない同世代の選手たちが)これに勝とうと思ったら、よほど悔しい思いだったり持って日々過ごしていかないと。(今回招集された)彼らはどんどん伸びていくと思う」と言わしめるほどの日々を送っているU-17日本代表の選手たち。それでも、開催中のW杯で海外の若手選手の活躍などを目の当たりにしているだけに、満足感は無い。残り2試合、より良い試合をして、結果を残して将来に繋げる。
(取材・文 吉田太郎)
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
東京Vが磐田との“スペクタクルなカオス”制してホーム初白星&連勝! 2点差追いつかれPK献上から相手退場に木村勇大の劇的後半AT弾【明治安田J1第12節】
超ワールドサッカー / 2024年5月6日 15時15分
-
仲川輝人と白井康介がそれぞれ1G1A! FC東京が敵地で新潟に快勝し3試合ぶり白星【明治安田J1第10節】
超ワールドサッカー / 2024年4月27日 16時18分
-
パリ五輪出場に王手! U-23日本代表が準決勝進出! 数的優位で一時逆転されるも…開催国カタールとの延長接戦を制す
ゲキサカ / 2024年4月26日 8時21分
-
木村&川崎弾のU-23日本代表が連勝でグループステージ突破! 22日に首位通過懸けた日韓戦【AFC U-23アジアカップ】
超ワールドサッカー / 2024年4月20日 2時38分
-
16年ぶりJ1での東京ダービーは劇的ドロー…10人FC東京が遠藤渓太の劇的2発で意地見せる【明治安田J1第8節】
超ワールドサッカー / 2024年4月13日 18時7分
ランキング
-
1【MLB】ロッテ・佐々木朗希は「ドジャースと契約しないかも」と米メディア報道
東スポWEB / 2024年5月7日 15時47分
-
2次は井上尚弥 vs 那須川天心!? 大橋会長が東京ドーム再進出に意欲 視聴者数は野球WBC超え
東スポWEB / 2024年5月7日 17時52分
-
3大谷翔平と井上尚弥〝どちらがすごい〟論争が白熱 MLBレポーター「2人とも日本人だよ!」
東スポWEB / 2024年5月7日 15時39分
-
4大谷翔平、「あなた、とてつもない」あまりの絶好調ぶりにドジャースもぼうぜん…11号を球団SNSで速報
スポーツ報知 / 2024年5月7日 12時9分
-
5“圧倒的不利”を覆す大谷翔平の「2.6」 異質すぎる指名打者…WARの概念を変える2日間
Full-Count / 2024年5月7日 19時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください