PK3発で3-0。U-17日本代表がクロアチア撃破!
ゲキサカ / 2018年7月16日 8時32分
ただし、選手たちはすぐに修正。井上怜を小田裕太郎(神戸U-18)へスイッチした後半立ち上がりから動きの量と連動性が向上した。3人、4人と攻撃に絡み、球際の強度も増した日本は10分、左サイドの松橋からのパスを起点にPAへボールがはたかれると、潜り込んできた下川が背後からDFに押される形でPKを獲得する。キッカーの岩本が主審の笛から間髪入れずに右足シュートを蹴り込んで先制した。
岩本は「ハーフタイムに距離感や裏出る回数とかも言われたので、そこはちょっと改善できて、後半は近い距離感で繋げてフィニッシュのところまで行けたので良かった」。その日本はさらに16分、右スローイン後の攻撃から、若月がエンドライン際の狭いスペースをドリブル突破。DFに背後からユニフォームを引っ張られてPKを獲得する。このPKを若月が右足で決めて2-0とした。
日本は19分に馬場をCB丸山海大(東福岡高)へスイッチ。岩本に代えてMF柴田壮介(湘南U-18)を投入した直後の25分にも、DF間へ強引に仕掛けた若月が再びPKを獲得する。この試合3本目のPKにクロアチアDFは抗議するも判定は変わらず。キッカーの栗原が右足で右隅に流し込んで3-0とした。
馬場を中心に要所を封じていたDFラインについて秋葉監督は「(馬場だけでなく)鷲見とか配球含めてかなりリスク管理してやってくれた。(井上)樹とか(下川)太陽とか大したものですね。素晴らしいと思っています」と評価。また中学2年時以来というボランチを務めた井上航も試合の中でポジショニングを高め、後半は正確な展開を見せていた。
そして抜群の運動量によって終盤へ向けて存在感を高めた若月や、強度あるプレーで試合を締めた柴田、力強い突破を見せた小田らが、クロアチアの嫌がるプレーを徹底。30分、松橋と栗原に代えてMF津久井匠海(横浜FMユース)とFW染野唯月(尚志高)をピッチへ送り出した日本は、小田がポスト直撃のFKを放つなどそのまま最後まで押し切り、3-0で快勝した。
2連勝とした日本は4連覇に王手。最終節で戦うU-17新潟選抜は代表入りへのアピールをするため、気合十分で挑んでくることが予想されるが、秋葉監督は選手たちが代表チームとしての責任を持って、求められるものを表現することを期待する。「希望とか、勇気とか、感動とか、『コイツら、凄えな』と思わせるのが代表なので。周りが希望とか勇気を得る存在にならないといけない。自覚をもってやってもらいたい」。この日、メキシコ戦で課題となった3点目を奪い切る部分を改善したU-17日本代表は、最終節でまた成長したところを示し、勝って大会を終える。
(取材・文 吉田太郎)
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