1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

全勝鳥栖U-18をストップ!! 2点差逆転の大宮ユースが「黒川くんたち」以来の4強へ

ゲキサカ / 2018年7月28日 17時14分

 もっとも、今季公式戦全勝の鳥栖も、これで簡単に折れるようなチームではない。雨脚も弱まった後半は両者が積極的なプレーを見せ合う激しい攻防の連続となった。だが、後半9分に鳥栖にアクシデントが発生する。守備の中軸であるCB平瀬大(3年)が負傷交代を余儀なくされたのだ。

 左SBのDF野村佳楠(2年)がCBにスライドし、代わって左SBにDF中村斗輝(3年)が投入された。その後は両者ともに奮戦を見せたのだが、攻守の空中戦の要でもある平瀬の不在は小さからぬ影響があった。

 このあと鳥栖側が立て続けに攻撃のカードを切る中で、大宮が相手の隙を突く。後半22分、左サイドで高田が起点となって吉永へ預けると、吉永からゴール前で「どフリーだった」渡辺へ。「どのコースかは決め打ちで」と、堅実なシュートを選択したことが奏功し、見事にゴールネットが揺れる。「(自分のシュートより)チームとして良いゴールだった」(渡辺)という一発が試合の流れを決定付けた。

 鳥栖はこの失点時にDF久保勇晴(3年)が負傷してしまって交代を余儀なくされ、これでCBの2枚がどちらも負傷でいなくなるという非常事態に。ボランチのMF松岡大起(2年)を最終ラインへ下げて対応し、大きな破綻は起きなかったが、反撃の起点となるべき中盤の主軸を後ろに下げざるを得なかったこと自体がダメージだった。

 ここからはリスク覚悟で攻める鳥栖と、何とか逃げ切りたい大宮の戦い。少々強引に攻める鳥栖は後半34分にFW石井快征(3年)のパスから兵働が決定的なクロスを送り、交代出場のFW打越隼(3年)が合わせる決定機も、これは枠外。さらに37分にはロングスローと見せかけてのショートスローから、松岡のクロスに打越が頭で合わせるシーンもあったが、このシュートも枠外へ逸れていった。

 そして最後は鳥栖の迫力ある攻撃にもよく耐えた大宮に軍配が上がる。「ウチのDFたちは、去年『競り合いに弱い』と言われ、練習終わった後にヘディング練習をしてきたのも観てきていた。絶対に守り切ってくれると思っていた」(吉永)。

 3-2のスコアは動かず、試合終了。鳥栖に今季初めて土をつけた大宮が3年ぶりの4強進出。ここから狙うのは、「(3年前の)黒川淳史くん(現・水戸ホーリーホック)たちの代がした準優勝を超えること」(渡辺)となる。

(取材・文 川端暁彦)●第42回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会特集ページ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください