負傷欠場の東山MF倉貫主将、仲間たちに「ありがとう、っていうのは伝えたいです」
ゲキサカ / 2018年8月12日 22時51分
[8.12 総体準決勝 山梨学院高 1-1(PK3-1)東山高 四日市]
PK戦で敗れた東山高のMF倉貫直人主将(3年)は3位表彰後、初の全国準決勝まで連れてきてくれたチームメートに「ありがとう、っていうのは伝えたいです」と静かに語った。
倉貫は現3年生の中で唯一1年時から出場してきたボランチ。非常に気の利いた動きでボールに絡み続け、守備では危険の芽を的確に潰すことのできる好プレーヤーだ。大黒柱としてチームを京都府予選優勝に導いた倉貫だが、インターハイ開幕直前に右膝を負傷。程度は特別重くはなく、本人も「行け」と言われれば「(行く)覚悟はできていました」と語る。
だが、福重良一監督は今後のことを考えて1試合も起用せず。その中で代役を務めたMF矢原直杜(3年)やMF飯田敏基(3年)が良く穴を埋めていた。倉貫も、矢原や最終ラインの選手たちの守りが試合を重ねるごとに堅くなっていくことを実感。「僕自身、外から見ていて凄く成長していることが分かって、日本一になれると思っていた」と素直に口にする。
チームメートたちは倉貫のために、と奮闘。彼を日本一のキャプテンにするために戦い続けた。倉貫は「僕のためには戦うな、と言っていた。チームの目標は日本一なんで、僕のことは後回しで良い。チームが勝つことが大事」と説いたが、それでも仲間たちは陰で支えてくれる主将に何とか応えようと戦い続け、PK戦や土壇場での逆転勝ちなどを経て準決勝まで勝ち上がってきた。
決勝戦が行われる8月13日は倉貫の18回目の誕生日。最高の「誕生日プレゼント」を目指したが、チームは準決勝でPK戦の末に敗れた。この日も気迫のプレーを見せていた仲間たちに感謝した倉貫は、これから「僕いなくても十分やれるのは証明できたと思う」チームのポジション争いに挑戦。日本一を掴み取るためのプラスアルファを自分が加えるために「頑張っていきたい」と誓った。冬に必ず恩返しをして、仲間たちと今度は日本一を喜ぶ。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2018
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