[SBSカップ]U-18日本代表を零封、静岡ユースはPK戦で敗れるも拮抗した戦いを自信に
ゲキサカ / 2018年8月18日 19時9分
[8.17 SBSカップ第2節 静岡ユース 0-0(PK2-3)U-18日本代表 愛鷹]
静岡県の高校生選抜チーム、静岡ユースがU-18日本代表を大いに苦しめた。初戦から先発4人を変更して臨んだ前半はやや重心を後ろに置きながら、運動量多い選手たちが守備網に入ってきた相手選手たちを挟み込む。ボールを奪ってから素早く攻めてMF佐野陸人(清水ユース)らがチャンスも作った。
渡邊勝己監督(清水東高)はU-18日本代表のプレッシャーの鋭さを警戒し、まず選手たちが落ち着くように試合に入らせたが、後半にペースアップする。ベンチスタートだったFW齊藤聖七(清水ユース)や“切り札” MF八木亮太(清水桜が丘高)を投入。高い位置でのボール奪取から彼らが仕掛けてシュートにまで持ち込んだ。
後半の流れは静岡。だが、渡邊監督も「もう一本パスを繋ぎたかったですね」と振り返っていたように、良い形で攻撃しながら遠目の位置から強引に放ったシュートが枠を外れて得点することができない。個人個人が決めたいという気持ちが強すぎたか、最後の工夫を欠いたことでゴールを逸する結果となった。
それでも、主将のMF清水綾馬(静岡学園高)が「守備の意識はみんなあったと思う。チーム全体でディフェンスの意識を持ってやれたことが無失点でいけたことに繋がっている」と説明したように、静岡は守備意識高い80分間。監物拓歩(清水ユース)と平松航(磐田U-18)の両CBを中心とした安定感高い守りもあってU-18日本代表に得点を許さなかった。
PK戦で3人が失敗し、4年連続の年代別日本代表撃破を果たすことはできなかった。それでも、引けを取らない戦いで勝ち点1を奪取した。GK梅田透吾(清水ユース)は「静岡も負けていなかったし、個の特長を出していた。結果としてPKで負けましたけれども引き分けなので。(PK戦で)負けたという捉え方も、負けていないよ、という捉え方もある。自信にしても良いのかなと思います」。梅田や監物ら年代別日本代表歴も持つ実力者、代表歴のない選手も代表レベルと差がないことを印象づけた。
U-18パラグアイ代表にPK戦で勝利し、U-18日本代表相手にも健闘。U-18オーストラリア代表戦を残すが、各選手はSBSカップで代表チーム相手に互角に“やり合った”自信も持って、各チームに戻る。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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