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ブラインドサッカー日本代表がブラジルに歴史的ドロー。GK佐藤のファインセーブ連発で”初完封”

ゲキサカ / 2018年9月14日 21時12分

試合後、日本代表選手とブラジル代表選手が仲良く記念撮影

 2020年の東京五輪パラリンピックでメダル獲得をめざすブラインドサッカー日本代表が現地時間21日、南米遠征最終戦でブラジル代表と対戦し、0-0と引き分けに終わった。最新の世界ランク1位の王国に対し、過去8度の対戦で1度もできなかった無失点で切り抜けた。

 最新の世界ランクで9位の日本代表は、前日にブラジル代表に0-4と厳しい洗礼を浴びたばかり。しかしひるむことなく、守備からリズムを作り、相手ボールを奪ったら攻撃に転じる切り替えを徹底した。ブラジル代表の猛攻にプレッシャーを受け、後半早々、相手にPKを与える大ピンチもあったが、GK佐藤大介がファインセーブでゴールを許さず。その後も佐藤は正面のFKも阻止するなど好守を連発し、ブラジルを初完封した。攻撃陣も後半になるとボールを持つ時間帯が増え、エース川村怜や黒田智成がシュートを放つが、ゴールネットを揺らすまでには至らなかった。

 アルゼンチン、ブラジルを相手に4試合中2試合を完封できたことに、GK佐藤は手ごたえを口にした。

「ブラジル、アルゼンチン相手にここまでできたことは自信になった。しっかり体を寄せてプレッシャーをかけられれば守れる自信もあったし、選手同士の連携、声の掛け合いもよかった。ベストなパフォーマンスが出ていたと思います。自分も終始冷静にプレーができた。(この日のブラジル戦は)ゴール前では中央を絞り、外で奪いにいく。相手をはめて守備することを狙って試合に臨み、徹底してやりきれました。キーパーを起点に攻撃の時間を多くつくれたことは、日本のリズムにもつながった。失点をゼロにおさえることで、勝利がみえてきますから」

 2016年リオデジャネイロ五輪を目指していた時期に行っていた「引いて守り切る」戦術から、「前線から相手ボールを奪いに行く」戦術に切り替えた成果を感じられた一方、南米遠征4試合で1点もとれない決定力不足も露呈した。得点を期待された主将の川村怜はこう話す。

 「チームとして一段成長できた手応えはあるし、得点を奪える感覚もあった。この強度のなかでも、しっかりボールを前に運び、シュートエリアへの侵入回数をもっと増やしていきたい。世界トップレベルのなかでは、フリーでシュートを打てないことがスタンダード。どんなプレッシャーを受けても打ち切れるフィジカル、技術、メンタルをつけていきたいです」

 17日のアルゼンチン代表B戦を皮切りに5日間で4試合。疲労を乗り越えて戦い抜いた日本代表は試合後、ブラジル代表選手と抱き合ってお互いの健闘をたたえた。メダル獲得にむけた明確な収穫と課題という「手土産」をもって日本代表は24日に帰国する。
 
≪ブラジル戦 出場メンバー≫
日本代表前半
GK1  佐藤大介
FP10 川村怜
FP11 黒田智成
FP3  佐々木ロベルト泉
FP7  田中章仁
ガイド 中川英治

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