「ボールを見て蹴らないとダメ」…攻撃を活性化させたMF三好康児が反省したプレー
ゲキサカ / 2018年8月28日 4時7分
[8.27 アジア大会準々決勝 U-21日本2-1サウジアラビア ボゴール]
背番号10を背負うキャプテン。しかし、2試合連続のベンチスタートに悔しさは相当あっただろう。だからこそ、U-21日本代表MF三好康児(札幌)は後半15分からピッチに送り込まれると、投入直後から積極的にボールに絡んで攻撃のリズムを生み出した。
試合は前半31分にMF岩崎悠人(京都)の得点で先制しながらも、同39分に不運なオウンゴールで同点に追い付かれる展開に。三好はベンチに座りながらも、自身がピッチに立った際のイメージを膨らませていた。「自分が入ったときにどこから仕掛けて行くかは常に見ていたし、相手がコンパクトな4バックだったので、ウイングバックが絶対に空くと思った。そこを使えたらすごいチャンスになると思っていた」。
そして、三好に出番が回ってきたのは1-1のまま迎えた後半15分。やるべきことは「攻撃の部分で勢いをもたらす」と明確だった。シャドーの位置から前後左右に動いてボールを呼び込み、的確に散らして攻撃を組み立てる。特に、後半12分から右ウイングバックに入ったMF遠藤渓太(横浜FM)との連係はスムーズで幾度となく右サイドを攻略し、チームに勢いをもたらした。
「相手も疲れていたし、そこは自分と渓太で狙って行こうという意思の疎通があった」
途中出場の選手が攻撃を活性化させ、後半28分には遠藤のサイドチェンジを受けたFW前田大然(松本)の突破から、最後は岩崎が押し込んで2-1の勝利を収めた。
途中出場ながらも十分な存在感を示した三好だったが、反省すべきプレーもあったと振り返る。それは、交代直後の場面だった。素早いリスタートから右サイドをフリーで駆け上がり、クロスを送れば好機となる場面だったが、利き足とは逆の右足で蹴り出したボールはそのまま大きくゴールラインを割ってしまった。
「ミスりました…。中を見過ぎてちょっとボールに集中できていなかった。右はもっとボールを見て蹴らないとダメですね」と苦笑するしかなかった。
(取材・文 折戸岳彦)▼第18回アジア大会特集ページ
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