いきなり感じた「自分、行けるな」…左サイドを切り裂いたU-21代表MF遠藤渓太
ゲキサカ / 2018年8月30日 11時7分
[8.29 アジア大会準決勝 U-21日本1-0UAE ボゴール]
最初のマッチアップで感じた。「自分、行けるな」と。その感触どおり、U-21日本代表MF遠藤渓太(横浜FM)は持ち味となるドリブル、そして味方との連係で幾度となく左サイドを攻略して好機を生み出し続けた。
3試合ぶりとなる先発出場に燃えていた。「なかなか試合に出られなかった分、その悔しさをぶつけようとしていたし、出ていない選手の思いも背負ってやった」。そして、試合に入ると開始早々に訪れた相手マーカーとのマッチアップで勝利を収め、左サイドを突破する。このプレーで「行ける」と思った遠藤は、その後も左サイドでパスを呼び込んでは敵陣深くへとえぐった。
「ハーフタイムにも(森保一)監督や横さん(横内昭展コーチ)から相手のサイドハーフが下がってきて、自分が高い位置を取れている、攻撃は最大の防御ではないけど、攻撃で相手のラインを押し下げろと言われた」
後半も変わらずスピードに乗ったドリブルで相手守備網を切り裂く。同33分にはグラウンダーのクロスは相手にはね返されながらも、MF渡辺皓太(東京V)のボール奪取からFW上田綺世(法政大)の決勝ゴールが生まれる。その他の場面でも多くのチャンスに絡み、切り込み隊長としての役割を十分に果たした。
「それが自分の仕事というか役割」と淡々と語ると、「だから欲を言えばアシストをつけたかったし、点も取りたかった」と自身のプレーが得点に直結しなかったことに唇を噛んだ。
(取材・文 折戸岳彦)▼第18回アジア大会特集ページ
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