21歳初招集、伊藤達哉が漂わせる自負「選ばれる可能性はあると思っていた」
ゲキサカ / 2018年9月3日 22時22分
若くして海外でもまれてきた自負がある。東京五輪世代から日本代表に初招集されたMF伊藤達哉(ハンブルガーSV)は合宿初日の練習を終え、「外国人に囲まれてサッカーをするのに慣れていたので、久しぶりに日本語で笑いながらできたのは楽しかった」と笑顔を見せた。
21歳の伊藤は柏の下部組織出身。柏U-18に所属していた高校3年時の15年7月にハンブルガーSVに入団した。ドイツではU-19、U-21、U-23チームと昇格し、昨年9月25日のレバークーゼン戦に途中出場してブンデスリーガ1部デビュー。昨季は20試合に出場し、2アシストを記録した。
チームは2部に降格したが、シーズン終盤はレギュラーに定着し、ブンデス2部に戦いの場を移した今季もチームの主力を担う。そんな中でのA代表初選出に驚きはなく、163cmのドリブラーは「客観的に見て、選ばれる可能性はあると思っていた」と、自信を持って合宿に合流した。
昨季終盤のパフォーマンスには本人も手応えを深め、「本当は(ロシア)W杯に間に合えばと思っていた。もしかしたら間に合うんじゃないかと」と話すほど。「サプライズ枠で」吉報を待ったが、夢は叶わなかった。
だからこそ、カタールW杯に向けた新生・日本代表の始動に招集されたからと言って、ここで満足するわけにはいかない。「いざ試合になったら違う感じになるかもしれないけど、今は緊張よりも、何ができるかとか、こういうプレーがしたいということを考えている」。今年3月のパラグアイ遠征でU-21日本代表に初招集されており、森保ジャパンは経験済み。「独特なサッカー。慣れるのに少し時間がかかる。あのシステムの中でどういう風に自分の良さを出せるか」と、半年前の記憶を呼び起こした。
3-4-2-1をベースとする森保ジャパンではシャドーまたはウイングバックでの起用が濃厚。「サイドのほうが、持って突破してクロスを上げるという意味では分かりやすい。シャドーはもっと細かい部分がある」と、両ポジションのイメージを口にした伊藤は「どっちが自分に合っているか、まだ分かっていない。そこはやりながらベストのポジション、ベストのプレーを見つけていければ」と、合宿を通して戦術を習得していくことに意欲を見せた。
(取材・文 西山紘平)
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