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スパイクマイスターKoheiがナイキ「ファントム ビジョン」の革新機能を解説!

ゲキサカ / 2018年9月4日 20時3分

 そして、シューレースの結び目などはアッパーの中に織り込むことが可能。これによって、外見上はシューレースがないように見えるが、実際には内部でシューレースがしっかりとその役割を果たしているという、まるでゴースト(幽霊)のようなシューレースシステムが誕生した。

 クアッドフィットメッシュの上にはフライニットアッパーを採用。インサイド、甲エリア、それ以外の部分で、ニットの編み込みに3パターンの変化を加えることで部位別に応じた伸縮性やホールド性を生み出す。また、アッパーの表面には非常に細かな凸凹加工が施されており、その凸凹加工がボールに対してグリップ性を発揮。足先でボールを正確に捉えることが可能となる。それに加え、フライニットがゴーストレースを完全に覆っていることでボールを蹴るエリアが常にフラットな形状となり、安定したボールインパクト性を発揮するのもポイントとなっている。

 クアッドフィットメッシュとフライニットによる2層構造のアッパー設計を採用しているが、驚くべきことにアッパーは充分な柔らかさを有している。これは内部のメッシュと表層のニットが適切に調和されている証拠だ。指でアッパーの感触をチェックしてみても新品時から柔らかい。ナイキの以前までのボールコントロールスパイク「マジスタ オブラ2」のフライニットアッパーと比べても「ファントム ビジョン」のアッパーの方が柔らかいのはすぐに分かるレベルだ。

 インサイドには赤色の三角形のデザインが配されている。これは単なるデザインではなく、踵骨(しょうこつ)、距骨(きょこつ)、第一中足骨頭という、足の3つの大きな骨の間の面を覆うように描かれている。この面はインサイドでのボールコントロールにおいて重要とされるエリアであり、この部分が直感的に分かりやすくなるように三角形デザインが採用されているのだ。

 さらに、三角形デザイン部分には表面に三つ矢形状とドット形状の凸加工が均一に採用されている。視覚的にこのエリアがボールコントロールに重要だと示すだけでなく、インサイドでの正確なボールトラップやインサイドキックをサポートしてくれる設計になっている。アッパーのあらゆる箇所で、ボールコントロール精度に貢献する仕掛けが満載だ。

 天然芝用のFGソールには新型プレート、新型スタッドを搭載。アウトソール(靴底)のベースとなる素材には軽量で反発性も兼ね備えたナイロン樹脂を採用しながら、スムーズなターンや安定性に重要なエリアのサポート性を高めたソールプレート構造を採用している。スタッド(靴底の突起)は4種類の形状を組み合わせて計14本配置。この新しいスタッド形状・配置は有限要素解析(FEA)を基に開発されたスタッドポジションで、あらゆる方向への素早いターン・カットの動きに対応してくれる。

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