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異色の指揮官はカンボジアに何をもたらすか…現地メディアが本田圭佑に期待すること

ゲキサカ / 2018年9月10日 16時30分

カンボジア代表は日本時間20時半にマレーシア代表と対戦する

 メルボルン・ビクトリーに所属するMF本田圭佑は10日、実質的監督を務めるカンボジア代表で初戦を迎える。『FOXスポーツアジア』のサッカーエディターであるガブリエル・タン氏は、本田のもとでカンボジア代表がどうなっていくのかを予想している。

 本田はロシアW杯を終え、今夏にオーストラリア・Aリーグのメルボルン・ビクトリーに加入。そしてほぼ同時期にカンボジア代表の『Head of delegation』に就任し、フェリックス・アウグスティン・ゴンザレス・ダルマス監督のもとで、実質的な指揮を執るという前代未聞の挑戦を始めた。

 FIFAランキング166位に位置するカンボジア代表だが、熱狂的なファンは多く、5万人のキャパシティを持つスタジアムが満員になることも珍しくはない。にもかかわらず、1933年の創設以来、代表が国際舞台で活躍しているとは言い難く、東南アジアではタイやベトナム、シンガポール、インドネシア、マレーシアといった国にも劣勢を強いられているのが現状となっている。

 では、本田圭佑がカンボジア代表にもたらす影響とは。タン氏は「アジアサッカーの真の象徴である本田と先月に契約をしたことは、ファンにとって大いに歓迎すべきものだったのは疑いようがない」と語る。日本代表だけでなく、VVVやCSKAモスクワ、ミランで実戦経験を積み、有名な監督のもとで学んだ本田がカンボジア代表を強化するためのノウハウを持っていると確信しているという。

 ただ、だからといってカンボジア代表が躍進を遂げるとは限らない。タン氏は「それでも彼のアイデアが結実するのには時間がかかるはずで、すぐに結果を求めることはフェアではないといえる」と長い目で見ており、「ペップ・グアルディオラやカルロ・アンチェロッティのような監督ですら、カンボジア代表を世界の舞台でも戦えるようにするのは難しいはずだ」とあくまで冷静だ。

 加えて、本田は現役選手としてオーストラリアでプレーを続ける。メルボルンでプレーをしているときは、現地のアシスタントが中心となってサポートするといわれている。

 11月8日からはAFFスズキカップ2018(東南アジアサッカー選手権)が開幕する。タン氏は「過度に期待しすぎるべきではない」と釘を刺しつつも、「とはいえ、カンボジア代表にとってはいいテストの舞台なのも明らかである。ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスといった国と戦えるのだ」と語る。

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