[関東]総理大臣杯V明治大が後期リーグ逆襲へ…前期首位ターンの早大相手に圧巻の6発快勝劇!
ゲキサカ / 2018年9月15日 21時58分
[9.15 関東大学L1部 早稲田大1-6明治大 味フィ西]
夏の王者が勢いそのままに前期1位を飲み込んだ。15日に味の素フィールド西が丘で行われた関東大学サッカーの後期リーグ開幕節となる第12節で、明治大が早稲田大に6-1で勝利した。両チームの勝ち点差は7に縮まった。
前期リーグで2位に勝ち点差8をつけた首位で折り返した早大と、夏の総理大臣杯を制した明大の注目の一戦。しかし予想外の大差がつくゲームになった。
明大は序盤から主導権を握り続けた。前半12分に右サイドから攻め込むと、MF富田光(4年=中京大中京高)のクロスからFW村田航一(4年=日章学園高)がゴール前で収めると、DFを外して右足で豪快に先制点を蹴り込む。
続いて前半34分、右サイドから再び富田がクロスを上げると、村田が頭で落とす。これをFW狩土名禅(2年=桐生一高)が左足で流し込んで加点。そして同38分には富田の蹴ったFKを村田が頭で合わせて、前半だけで3点のリードを奪った。
さらに明大は後半も勢いを緩めることはなかった。後半7分にMF相馬勇紀(4年=三菱養和SCユース)のアシストからFW岡田優希(4年=川崎U-18)に決められて1点を返されるが、直後の同8分、エリア内で村田のパスを受けたMF小野雅史(4年=大宮ユース)がGKを倒してから逆を突くシュートを蹴り込み、再び3点差とする。
後半14分には右サイドから富田の上げたクロスをFW小柏剛(2年=大宮ユース)が頭で合わせて5点目。終了間際の同42分にはMF森下龍矢(3年=磐田U-18)の右クロスから生まれたこぼれ球をFW佐藤凌我(2年=東福岡高)が押し込んでダメ押し。栗田大輔監督は「交代した佐藤と小柏が1点ずつを取るというのが強いチームの鉄則。非常に良かった」とチームの成長に手ごたえを感じている様子だった。
総理大臣杯を制した翌日の10日に、元明治大の監督で、昨年までは総監督、そして今季よりゼネラルマネージャーを務めていた井澤千秋氏が肺炎のために逝去。この日、選手たちは右腕に喪章を巻いてプレーした。
栗田監督は「この間(総理大臣杯)は背中を押してもらって優勝したような感覚ですが、今回はしっかり送り出そうということで気持ちは入っていた」と特別な感情があったと話す。イレブンも思いをしっかり感じ取ってプレーしていたようで、井澤氏にスカウトされて明大に進学したという主将DF岩武克弥(4年=大分U-18)は、「目標は11連勝。リーグ優勝して報告したい」と気合を入れ直していた。
(取材・文 児玉幸洋)●第92回関東大学L特集
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