[NB CHAMPIONSHIP U-16]中体連出身の160cmボランチ、昌平MF柴が大会MVPに
ゲキサカ / 2018年9月18日 6時5分
[9.17 NB CHAMPIONSHIP決勝 昌平高 5-1 青森山田高 時之栖うさぎ島G]
「new balance CHAMPIONSHIP U-16/2018」の大会MVPには、優勝した昌平高のMF柴圭汰(1年)が選出された。埼玉県の伊奈町立小針中出身。160cmの小さなボランチはそのマジメさとスキルの高さ、豊富な運動量を駆使し、大会を通してハイパフォーマンスだった印象だ。
昌平の日野口廉コーチは彼について「マジメです。ピッチ内外で自分の考えを持ちながらやっている。(今大会も)ブレず、(7試合目の)決勝が一番良かったくらい」と評していた。決勝戦ではスルーパスで先制点を演出したほか、攻守に渡ってよくハードワーク。大柄な選手相手でも怯まずに挟み込んでボールを奪い、すぐに前方を向いて攻撃に転じると推進力のあるドリブル、パスで判断よくチームを前進させていた。
「運動量豊富でドリブルで相手のコートに侵入できるところとか、ボールにかかわってリズムをつくること」を強みとするMFは、キャプテンを務めてチームをまとめる部分、鼓舞するでも貢献。初戦から印象的なプレーを見せていた柴は、ピッチ外の部分も含めて評価を得て大会MVPに選出された。
中学2年時に埼玉県新人戦で準優勝、同総体でベスト4入りしているものの、3年時は県大会ベスト16。そのMFは昌平の提携クラブであるFC LAVIDAやJリーグ育成組織出身の選手たちが名を連ねる強豪で存在感を示している。
「自分は昌平のサッカー。蹴らずに繋ぐサッカーが合っていると思ったので昌平を選びました。(中学時代に比べて昌平は)ボールを止めて蹴る質とか全然違う。昌平に来て良かったと思います」と柴。発掘された無名のタレントは、昌平のサッカーを学び、自身の成長を実感していた。
憧れの存在はイニエスタ。「全国制覇を目指すんですけれども、将来を考えて、大学、プロに少しでも近づけるように頑張りたい。もっと攻撃に参加したり、守備でもセカンドボールを拾う意識とかもっと上げられるものがある。突き詰めていきたい」。強豪との7試合を全勝しても全くブレずに通過点であることを強調していたMFは、周囲以上の努力で突き抜けた存在になる。
(取材・文 吉田太郎)
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