[MOM554]筑波大GK阿部航斗(3年)_「悔しさしかない」前半戦、信頼を取り戻す活躍を
ゲキサカ / 2018年9月22日 13時51分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.16 関東大学L1部第12節 専修大0-2筑波大 岩名]
まさに鬼神のごとくゴール前に立ちはだかり、専修大のシュートをことごとく跳ね返した。筑波大の小井土正亮監督も試合後に「今日は阿部航斗」と、GKの活躍を讃えるほどの活躍だった。
「前期リーグの試合で、筑波大で一方的な展開にできた試合は1試合もなかった」
阿部は、この半年をそう振り返る。一昨年はインカレ優勝、昨年は最少失点でのリーグ優勝、そして天皇杯ではJクラブ3チームを倒すなど、“強い筑波大”を存分に見せつけた。攻守が噛み合った強さに、一方的な試合展開となることも少なくない。ところが今季はボタンをかけ違えたかのように、攻守がまるで噛み合わない。前年度王者として臨んだ前期は4勝3分4敗で8位。『「アミノバイタル」カップ』では、都リーグの明治学院大相手に敗れてまさかの初戦敗退。総理大臣杯の連続出場の道も絶たれた。
阿部個人にとっても「悔しさしかない」半年になった。レギュラーになって以来、ほとんど譲ったことのないスタメンの座を奪われ、ベンチに座る試合もあった。また「モチベーションになっていた」という選抜、代表入りも逃した。
「全日本選抜に入ることができなかったし、アジア大会のメンバーにも選ばれなかった。同じ大学生のオビ(パウエル・オビンナ、流通経済大)や小島(亨介、早稲田大)さんは入ったのに」
そんな悔しさの中で迎えた後期初戦。筑波大はこの試合でも決して主導権を握っていたわけではない。後半は専修大の猛攻にさらされる時間帯もあった。それを阿部が何度となく防ぎ、無失点におさえたのだ。「相手のシュートミスもあったし、運に救われた部分もあったから」と笑うが、「前期との違いは0で抑えたこと。苦しい時間帯を守りきれたことで、自分たちのところに流れがきた」との手応えも感じている。
昨年はほとんどディフェンスラインが変わらなかったが、今年はセンターバックで主将の小笠原佳祐(4年=東福岡高)がFWに転向したこともあり、ディフェンスラインも大きく変わっている。この試合ではDF山原怜音(JFAアカデミー)、DF角田涼太朗(前橋育英高)といった1年生に加え、久しぶりのスタメン出場となるDF加藤潤(3年=新潟明訓高)が顔を揃えた。
「今日は90分間を通して、ディフェンスラインの4枚と2ボランチの集中力が切れなかった」と守備陣を評価するが、フレッシュな顔ぶれに「後ろで守る自分としては、伸び伸びとプレーをさせてあげたい」と阿部。
「もちろん、チームとしての目標はシュートを打たれないこと。ただ、仮にシュートを打たれたとしても自分が防げれば失点にはならない。シュートを打たせても大丈夫という雰囲気を、GKのところでつくれればディフェンスはずいぶん楽になれる。そういうプレーは心がけています」
この試合では、特徴である的確なコーチングに加え、サイドから攻撃を仕掛けてくる専修大に対して早めの対応で決定機を作らせず、またMF遠藤翔太(2年=広島皆実高)、FW鈴木厚太(3年=飛龍高)とのペナルティエリア内での1対1を、果敢な飛び出しで防いだ。
「もっと周りから信頼されるようなGKになれれば」
変わりつつある筑波大の中で、変わらない信頼を目指してゴールマウスに立つ。
(取材・文 飯島玲子)●第92回関東大学L特集
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