[関東]U-21日本代表対決は旗手に軍配!順天堂大が法政大との上位対決制して3位浮上
ゲキサカ / 2018年9月23日 20時16分
[9.23 関東大学L1部第13節 順天堂大1-0法政大 味フィ西]
関東大学サッカー1部リーグの第13節が23日に行われ、味の素フィールド西が丘の第2試合では順天堂大が法政大に1-0で勝利した。勝利した順大は連勝で勝ち点は22。法大を逆転し、3位に浮上した。
法政大のFW上田綺世(2年=鹿島学園高)、順天堂大のFW旗手怜央(3年=静岡学園高)。両軍のエースストライカーは、今夏のアジア大会に出場したU-21日本代表で活躍。ただ普段の戦いの場となる関東大学リーグでは得点王争いを繰り広げるライバルになる。
注目が集まった直接対決で、まず結果を残したのが一学年先輩の旗手だった。前半11分、MF石上輝(4年=堀越高)のパスを受けると、中央を強引な突破から持ち込んで右足を振り抜く。まずは順大の背番号11が、2試合連続ゴールで存在感を見せつけた。
一方の上田は前半だけで6本のシュートを打ったが、39分の浮き球に反応して完全に相手の裏を取り、GKと1対1の状況を迎えるが、枠左にシュートを外してしまう。これにはスタンドからも大きなため息が漏れた。
追いかける法大は後半に入っても上田にボールを集めて同点弾を目指す。しかし8分の右クロスを合わせたヘディングはGK佐藤久弥(2年=東京Vユース)にキャッチされる。同22分にはMF紺野和也(3年=武南高)の右クロスが上田を越えてファーサイドのMF森俊貴(3年=栃木SCユース)まで届いたが、シュートはミートしきれず、枠上に外れていった。
順大は追加点こそ奪えなかったが、ベンチにいた1年生の3人、MF白井海斗(清水桜が丘高)、MF小川真輝(川崎U-18)、MF新関成弥(清水ユース)のフレッシュな選手を投入しながら、ゲームを締めにかかる。後半45分に旗手のラストパスからFW三國スティビアエブス(2年=青森山田高)が迎えた決定機は決めきることが出来なかったが、1-0で逃げ切ることに成功した。
“両雄”の対決は、チャンスを確実に決めた旗手に対し、合計7本のシュートが空砲に終わった上田という明暗が分かれる結果になった。これで今季の得点数も8得点で並ぶことになった(1位は早稲田大FW岡田優希の10点)。両選手とも「個人としての思いは特になかった」と話したが、旗手が「でも自分より点を決めているし、年下に上に行かれるのは嫌」と付け加えたように、意地を見せた格好だ。
混戦のリーグ戦にあって、後期リーグを開幕2連勝した順大は、勝ち点22、首位と7差の3位に浮上した。「優勝」という目標のためには、負けられない戦いが続くことに変わりないが、前期終了時では勝ち点差が12差あったことを考えれば、大きな前進だ。旗手も「僕たちは上だけを見て勝つしかない」と気合を入れ直していた。
負けた法大は勝ち点21のままで5位と一歩後退。連覇を目指した総理大臣杯でまさかの初戦敗退となってからリズムを取り戻せていない。「チャンスがあったし、この敗戦は間違いなく俺のせい」と責任を背負いこんだ上田。「最後のところで俺らが決めるところと、細かい崩しと背後を取る選手が足りない」と話し、攻撃面の修正を誓っていた。
(取材・文 児玉幸洋)●第92回関東大学L特集
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