「あの場に立って戦いたい」。GK佐々木、DF石田らU-17W杯出場決定をベンチで迎えた選手たちが指揮官の“狙い”を体現
ゲキサカ / 2018年10月4日 22時6分
[10.4 AFC U-16選手権準決勝 U-16日本代表 3-1 U-16豪州代表 マレーシア]
「出るからには自分が一番手のGKだと思ってやる」
AFC U-16選手権マレーシア2018準決勝、今大会初出場となったGK佐々木雅士(柏U-18)は、そんな熱い気持ちを胸に秘めてピッチに立っていた。
一方、3試合ぶり出場のDF石田侑資(市立船橋高)は試合前日、こう語っていた。
「(準々決勝に勝って)U-17W杯出場が決まったときは凄くうれしい半面、そのピッチに自分が立っていない悲しい気持ちも湧いてきていた。選出されたからにはあの場に立って戦いたい。その気持ちをぶつけたい」
準々決勝から先発メンバー7名を入れ替える大胆な準ターンオーバー作戦に出た森山佳郎監督が期待していたのは、まさにこうしたメンタリティだろう。この策は、グループリーグの第2戦では思うように機能しなかった策であり、リスクもあった。だが、迷うことなく選手を信じ、「ベンチで溜めていたモノを爆発させてほしい」と語っていた指揮官の狙いを、新たにピッチへ立った選手たちがしっかり体現してみせた。
開始8分に痛恨のPKから失点するという試合の流れ自体は最悪に近いもの。佐々木も「あのPK、絶対に止めたかった」と悔しがったものの、「あのあと、みんなで下を向くことなくやれたのは大きかった」と振り返る。序盤からオーストラリアにペースを握られる流れとなりながら、前半の残り時間「チャンスはほとんど作らせなかった」(佐々木)上で、「相手の足が止まってくる時間まで戦えた」(石田)ことが一つの勝因となった。
開幕から2週間余りが経過する中で、出番の少ない選手たちは気持ちの持って行き方が難しい部分が少なからず出てきている。ただそれでも、練習から「まったく(モチベーションは)落ちてないです!」(石田)と取り組み続け、いざ出番が来れば「やってやろうという気持ちだけ」(佐々木)でしっかり戦い抜いて勝利を手繰り寄せてみせた。
U-16日本代表は一時体調不良で戦線を離れていたこともあり、ここまで出番のなかったDF田島詳基(清水ユース)も交代で出場し、登録メンバー23名全員がピッチに立つこととなった。まさに全員で掴んだ決勝戦への切符。あとは「決勝もみんなで勝って、チャンピオンになる」(石田)ことで、世代として強さを証明するフィナーレを飾るのみとなった。
(取材・文 川端暁彦)●【特設】AFC U-16選手権マレーシア2018
★日本戦全試合はCS放送のテレ朝チャンネル2で生中継!
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
[NBチャンピオンシップU-16] 2016年創部の上越が初出場初優勝!飛躍期す新潟の新鋭は、「ここが始まり」
ゲキサカ / 2024年9月17日 9時17分
-
[NBチャンピオンシップU-16]上越が初出場初優勝。大会MVPのFW関根暖太は「謙虚に、懸命に」戦い続けることを誓う
ゲキサカ / 2024年9月17日 9時10分
-
[MOM983]新潟医療福祉大GK桃井玲(4年)_筑波大をPK戦撃破!「名前負けせず自分たちのスタイルを信じて」
ゲキサカ / 2024年9月13日 18時33分
-
初招集のU-18日本代表でも貫くのはアグレッシブな姿勢。クラセン連覇も経験したMF天野悠斗(G大阪ユース)が過ごす飛躍の夏
ゲキサカ / 2024年8月25日 8時17分
-
名門校の双子に明暗…兄と「絶対出たい」 高3で叶った兄弟の夢、心に誓った「揃って選手権」
FOOTBALL ZONE / 2024年8月23日 7時30分
ランキング
-
1「野球史上最高の日だ!」大谷翔平が「50-50」の歴史的偉業を達成するまでの軌跡
日刊SPA! / 2024年9月20日 15時48分
-
2マンC、CL含む複数大会で追放か 115件の違反疑惑…プレミア4連覇クラブ激震「世紀の裁判」へ
FOOTBALL ZONE / 2024年9月21日 11時45分
-
3美人妻も大谷に大興奮「私の親友は史上最高」 偉業に同僚夫“そっちのけ”「信じられないわ」
Full-Count / 2024年9月21日 7時30分
-
4大谷翔平の偉業達成を同僚が祝福 試合前にそろって着用…山本由伸、カーショーらが披露
Full-Count / 2024年9月21日 9時18分
-
5大谷翔平がLA地元紙をジャック「51-51!」 デカデカと一面占拠…記念Tシャツも発売
Full-Count / 2024年9月21日 7時8分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください