“伝家の宝刀”炸裂の大前、PK獲得もじゃんけんに敗れる「俺に蹴らせろよという気持ち(笑)」
ゲキサカ / 2018年10月15日 1時2分
[10.13 J2第37節 大宮1-0栃木 NACK]
背番号10の“伝家の宝刀”が炸裂した。大宮アルディージャFW大前元紀は鋭い動き出しで5バックと中盤の間に空いたスペースで受けて前を向き、キレのあるドリブル突破を見せた。前半22分にはMF茨田陽生のパスに抜け出したところでDFパウロンに倒され、PA手前、絶好の位置でFKのチャンスを獲得した。
キッカーの大前は一度シュートフェイントを入れ、壁の位置を確認。「どれくらい(壁が)前に飛ぶのか、審判に前に飛ばせないようにフェイントをかけた」と冷静に駆け引きすると、右足で狙ったシュートは壁をぎりぎりで越え、GK竹重安希彦の手を弾いてゴールネットを揺らした。
J2得点ランキングトップの大前はこれが今季22点目。キャリアハイを更新する28歳は「壁を越えて枠にいけば入ると思った」と振り返り、「味方がGKの視界を隠してくれた」と199cmのFWロビン・シモヴィッチらチームメイトにも感謝した。
さらに後半9分、後方からのロングフィードに走り込むと、巧みなタッチからエリア内に進入。ここで再びパウロンに倒され、今度はPKのチャンスを獲得した。キッカーはもちろん大前かと思われたが、ピッチ上で大前、シモヴィッチ、マテウスの3人がじゃんけんをする展開に。「チョキで勝った」というマテウスがペナルティスポットにつくと、スタジアムにはざわめきも起こった。
大前がPKを決めていれば、今季ゴール数が「23」に伸びていた場面。試合後、じゃんけんについて聞かれたエースは「僕の優しさが出ましたよね(笑)」と冗談交じりに話した。“じゃんけん中”の心境についても「俺に蹴らせろよという気持ちしかなかった」と笑ったが、「ロビンも蹴りたがっていたし、マテも蹴りたがったのでじゃんけんするしかなかった」という。さらに、PKを譲ったマテウスが左足で狙ったシュートは右ポストを直撃。二重に悔しいPK失敗となった。
それでも、チームはこのまま1-0で逃げ切り、ホームで連勝。J1昇格争いが例年以上の大混戦となる中、消化試合数は異なるが、大宮は勝ち点を「63」に伸ばし、暫定4位に浮上。あす14日に試合を控える首位大分、2位松本と勝ち点3差に迫った。残すは5試合。清水時代の2016年にJ2で18ゴールを記録し、J1復帰に貢献した大前は「残りが少なくなるほど、上位にはプレッシャーがある。勝って上位にプレッシャーをかけていきたい」と闘志を燃やした。
(取材・文 佐藤亜希子)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2018シーズンJリーグ特集ページ
●[J2]第37節1日目 スコア速報
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
水戸はPK絶好機も逸…岡山は守護神ブローダーセンの好セーブ連発に救われてドロー
ゲキサカ / 2024年9月22日 15時56分
-
強すぎ大宮、8戦連続クリーンシートでPO圏の北九州に3発快勝…2位・今治はドロー、6位・金沢は敗戦でPO圏争いが混沌【明治安田J3第28節】
超ワールドサッカー / 2024年9月14日 22時15分
-
一時2点リードも退場者を出した徳島、山口の反撃を1点に抑えて4試合ぶり白星
ゲキサカ / 2024年9月7日 21時2分
-
東京Vが鹿島とのオリ10対決制し4戦ぶり得点&白星! “緑の稲妻”山見大登がクラブJ1通算800点目含む殊勲2発【明治安田J1第28節】
超ワールドサッカー / 2024年8月25日 20時12分
-
山見大登がキレッキレ躍動2発! 東京Vが4戦ぶり勝利! 上位争う鹿島は鈴木優磨の終盤PK弾も痛恨黒星
ゲキサカ / 2024年8月25日 20時5分
ランキング
-
1前代未聞60-60は「完全に滑稽」も…米主張、無敵の大谷翔平なら「わからんぞ」
Full-Count / 2024年9月24日 9時32分
-
2通算195発マンシー、脇腹痛でスタメン外に 前夜の守備中に負傷…ロバーツ監督が明言
Full-Count / 2024年9月23日 3時58分
-
3ソフトバンク 4年ぶりビールかけに元ホークス戦士の姿が!!鷹党涙「エモい」「これは泣く」
スポニチアネックス / 2024年9月23日 23時59分
-
4イチロー氏が「僕なんか必要ない」…あえて女子高校生と戦う理由 示した覚悟
Full-Count / 2024年9月24日 11時50分
-
54年ぶりV奪還!ソフトB最大の功労者は王会長 《老害批判》も補強面で大成功、監督育成にも貢献
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月24日 11時37分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください