激戦区・千葉突破狙う“ドリブル軍団”中央学院。全国で「学院のサッカーを知ってもらいたい」
ゲキサカ / 2018年10月19日 12時15分
第97回全国高校サッカー選手権千葉県予選は20日から決勝トーナメントが行われる。昨年度全国2位の流通経済大柏高と6度目の日本一を狙う市立船橋高をはじめ、インターハイ予選優勝校の習志野高や伝統校・八千代高、関東大会予選優勝校の日体大柏高などがひしめく全国トップクラスの激戦区。その中で注目される学校の一つが、“千葉のドリブル軍団”こと中央学院高だ。
「観て楽しい」「プレーして楽しい」サッカーを目指す中央学院は、徹底して個人技、個人戦術を磨くチームだ。まだ全国出場の経験はないが、育成面では成果を発揮してJリーガーやFリーガーを輩出。今年は、OBのMF児玉駿斗(東海学園大2年)とFW榎本大輝(東海学園大4年、19年名古屋グランパス加入内定)が特別指定された名古屋グランパスで“J1デビュー”を果たした。それも弾みにチームは全国出場を目指している。
今年は関東大会予選が8強。インターハイ予選では延長戦の末に敗れ、ベスト16で姿を消した。だが、注目エースのMF伊藤拓巳(3年)をはじめ、実力派の左SB道願温斗(3年)、昨年から主力のCB柏木蓮(3年)、キャプテンの田嶋千弘(3年)、MF東出脩椰(3年)、FW志波佑哉(3年)、MF古山楓雅(2年)ら今年も個性的な選手たちが揃っており、柏木は「いつもの学院よりはシュートもスピードもあって、その中にも巧さがある。今までとは違う結果が出せると思っています」と自信を口にする。
こだわりのドリブルとショートパスでの崩しだけでなく、攻撃手段が多いことが今年の強み。それを選手権予選で発揮し、分厚い壁を突破する。20日の東海大市原望洋戦から始まる選手権予選は、互いに勝ち上がれば準々決勝で市立船橋高と対戦する組み合わせだ。昨年、同じ準々決勝で対戦し、0-2で敗れている相手へのリベンジ、そして頂点へ。伊藤は「去年勝てなかった市船にリベンジする。個人的には全試合得点に絡めるように。そして、全国目指せるように頑張っていきたいです」と意気込み、田嶋は「全国に出て学院のサッカーを色々な人に知ってもらいたいです」と力を込めた。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2018
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