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舘向FK弾!初V王手!走って戦い抜いた花巻東、“経験”も力に夏の王者撃破! :岩手

ゲキサカ / 2018年10月24日 20時19分

 花巻東は切り替えの速い攻守とゴール前での我慢強い守りを徹底。また、1人が抜かれてもすぐに誰かがフォローするなど局面局面で良く2対1の状況を作っていた。そして、質の高いキックをはじめ、攻守に渡って印象的なプレーをしていた2年生ボランチ・安孫子や前線での奮闘光る小松がカウンター攻撃を繰り出す。

 一方の盛岡商は中盤からポジションを下げた1年生MF欠畑魁星が数的不利のチームを安定させ、後半13分と15分にはセットプレーとサイド攻撃からそれぞれ決定機を迎えた。だが、花巻東はGK藤本のファインセーブなどで同点を許さない。ミドルシュートのコースを消してゴール前の競り合いで奮闘する花巻東に対し、盛岡商は攻めあぐねていた。だが、後半33分、右サイドから縦に仕掛けた右SB辻野史晃(3年)がPKを獲得。絶好の同点機を迎える。

 だが、キッカーの村井がフェイントを入れてから放った右足シュートは、あらかじめ跳ぶ方向を決めていたというGK藤本が右へ跳んでスーパーセーブ。この後、盛岡商はゴール前のシーンを増やしてこじ開けようとしたが、小松が「去年7点取られて、高総体でも5点取られていた。でも、練習で頑張ってきていたので『行けるぞ』『行けるぞ』と、自信も持てていたので、名前負けしないで気持ちの面で頑張れたかなと思います」と説明する花巻東の守りは崩れない。最後は欠畑も退場して9人で戦った盛岡商に雪辱を果たした花巻東が、決勝進出を決めた。

 花巻東にとっては選手たちの頑張りが何よりも大きな試合に。その上で“経験”の力も活きた。花巻東は今年3月から、元日本代表DF柱谷哲二氏がテクニカルアドバイザーとしてサポート。その後、北九州監督に就いたが、白瀧監督と毎週電話でやり取りしているのだという。加えて、6月からは元日本代表MFで仙台ユース監督などを歴任してきた越後和男テクニカルコーチが毎日練習に訪れて指導。白瀧監督が「(仙台ユースを長く指導されていることもあって)高校生の扱いに長けている。浮ついているところで締めたり、リラックスもさせてくれる。選手にとってとても頼もしい存在」と評する経験豊富な越後コーチの助言を受けながら、基本から反復し、カウンタースタイルを磨いてきたチームは壁を乗り越えた。

 試合後、「よく頑張りましたよ」と語っていた越後コーチは、彼らにとって“未知”の決勝で戦う権利を掴み取った選手たちへ向けて「ナイスゲーム!!」と称賛。決勝ではエースFW小松が累積警告で不在となるが、「ウチはやることはこれまでと変わらない」(白瀧監督)という花巻東は走って、戦って、主将の穴を全員で埋めて歴史を変える。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2018

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