チームのために身体を張り続けた主将は決勝出場停止…花巻東FW小松「今から自分は自分でできることを」
ゲキサカ / 2018年10月24日 22時6分
[10.24 選手権岩手県予選準決勝 盛岡商高 0-1 花巻東高 いわスタA]
チームを最前線で牽引してきた主将は、準決勝が終わった瞬間からサポート役に回った。花巻東高のFW小松哉生主将(3年)はこの日、最前線で継続したハードワーク。「自分、技術ないので運動量とか、DFをブロックしてポストプレーとか身体を張って貢献できればと思っていました」と泥臭い役割も厭わず、チームのために身体を張り、走り続けていた。
前半17分には彼のがむしゃらなプレーが相手の守りを切り崩す。DFの背後へ抜け出した小松を盛岡商高DFが背後からのタックルで倒して一発退場。このビッグプレーで得たFKをCB舘向優也(3年)が決めて先制した。
一方で小松は、前半21分に前線からボールを全力で追ってタックルしたプレーで警告。この時点で累積警告のために決勝でプレーできないことが決まった。それでも、彼は前線で緩めることなくスプリントを連発し、球際の強さも発揮。時に鋭いターンからゴール前に切れ込もうとするシーンもあった。そして長いアディショナルタイムを終えて笛が鳴ると、主将は両腕を突き上げて全身で勝利を喜んだ。
決勝に出場できなくなったことについて「頑張った結果なので」と語りつつも、さすがに無念の表情。全国でプレーする夢は仲間に託すことになった。ともに戦ってきた仲間たちは、その思いに応えるつもりでいる。
舘向は「今まで(小松が)頑張って来ているのを近くで見ていますし、プレーとか練習から引っ張ってくれた存在なので全国に連れていってあげたいですね」と語り、GK藤本勇飛(3年)も「キャプテンがずっとチームを引っ張ってきてくれていたので、出れないのは残念なんですけれども、勝って全国出れるように頑張りたいです」と意気込んだ。
小松は「やってくれると思うので、今から自分は自分でできることをしっかりやって、違う形で貢献できればなと。そして、全国でまた出させてもらえるといい」。クールダウンの最中には、チームの笑いの中で、もう切り替えて行動を開始。決勝で仲間たちが最高のプレーができるように、それを引き出せるように全力を尽くす。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2018
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【高校野球】昨夏準Vの盛岡三が初戦突破 エースで4番の藤枝歳三は2安打1打点 名の由来はあの偉人…
スポニチアネックス / 2024年7月17日 14時4分
-
初のインハイで能登、石川県全体に「笑顔や勇気を」。鵬学園が神栖ワールドユースフットボールで明秀日立と好ファイト
ゲキサカ / 2024年7月14日 23時29分
-
個人、チームで再現性を出した崩し。三重がタフな四中工をPK戦で下して「一歩前進」の三重決勝進出
ゲキサカ / 2024年6月26日 19時24分
-
2年前に選手権経験し、基準、目標が向上。先発2年生8人の津工が優勝した新人戦に続き、インハイ予選でも三重決勝進出
ゲキサカ / 2024年6月26日 8時29分
-
[MOM4753]大宮U18DF大西海瑠(3年)_「小さいなりにできることがある」。本来SBの主将がCB起用に応える奮闘
ゲキサカ / 2024年6月24日 23時48分
ランキング
-
1オリ・中嶋監督「現時点で1番弱いんじゃないですかね」 ここ6戦で零敗4度「どれだけ必死にやって…」
スポニチアネックス / 2024年7月17日 21時29分
-
2北勝富士が初白星 朝乃山の負傷を土俵下で目の当たりにし「僕も膝をケガをしている身として鳥肌が立った」
スポーツ報知 / 2024年7月17日 20時50分
-
3「面識のない女性を3対1で…」性的暴行で逮捕・佐野海舟容疑者「社会を知らない」と危惧していた父…直前に「プライベートも楽しむ」“意味深”投稿
NEWSポストセブン / 2024年7月17日 19時23分
-
4「いつもなんですよ」楽天・今江監督の疑問から日程を確認すると…西武戦なぜ週末ばかり?
スポニチアネックス / 2024年7月18日 8時2分
-
5《オールスターで特大HR》大谷翔平の妻・真美子夫人、ドジャース奥さま会で“目立たないように…” 集合写真では前列中央から“後列の端のほう”に立ち位置移動
NEWSポストセブン / 2024年7月18日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください