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主将・鈴木が執念の延長V弾!100分間の「激闘」制した秋田商が4連覇に王手!:秋田

ゲキサカ / 2018年10月26日 22時52分

 一方の秋田商は苦しい時間帯で右SB高橋海陽(3年)が気迫のオーバーラップを連発。小林克監督も「インターハイで動けず、オレのせいだと。それを取り戻そうとする気持ちの出たプレーでした」と称賛した動きでチームを活性化する。最前線でハードワークを続ける長谷川や鈴木、MF富田蓮史郎(3年)らの運動量、そして昨秋に完成した人工芝グラウンドで「止める・蹴るを速くする。ボールをもらう人が余裕あるように、と口酸っぱく言ってきた」(小林監督)という技術力が秋田商に再び主導権をもたらす。

 2-2で突入した延長前半4分、秋田商は左サイドでボールを持った長谷川が強引にクロス。これにファーサイドから走り込んだ鈴木がヘディングシュートを放つ。二度GKに止められながらも、鈴木が執念のヘディングシュートでゴールに押し込んだ。試合後に自分の力では立ち上がれないほど力を振り絞って戦った主将の勝ち越しゴール。秋田商はその後、珍しく足を攣らせる選手が出ていたものの、DF松野真士(2年)らを中心に相手をゴールに近づけず、3-2で競り勝った。

 秋田商は新人戦準決勝、インターハイ予選準決勝で敗れた新屋にリベンジ。今年、6年ぶりにプリンスリーグ東北に参戦し、6位で残留するなど成長してきた部分を結果で示した。小林監督は「(プリンスリーグは)毎日が選手権決勝みたいな試合になる。負けが続いたら向かっていけなくなる。その中で集中力が身についたと思います」と語り、鈴木も「相手は格上というチームが全部なので、1試合1試合選手権の決勝のような緊張感の中で試合ができて、メンタルの面で一番鍛えられたと思います」と効果を口にする。

 昨年は守備面の強さとセットプレーが印象的だった。まだまだ状況判断の甘さなど課題があることは確かだが、厳しい戦いの中でスピード感や精度、メンタル面を向上させてきた名門が、全国で白星を勝ち取るチームに近づいてきていることも間違いない。その挑戦権獲得まであと1勝。「まだ、何も手にしていない」と強調していた選手たちは先を見るのではなく、まずは決勝で勝つことに集中する。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2018

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