『楽しくて、魅力的』の先へ…横浜FM飯倉大樹「勝たなきゃ意味がない」
ゲキサカ / 2018年10月27日 21時51分
[10.27 ルヴァン杯決勝 湘南1-0横浜FM 埼玉]
就任1年目のアンジェ・ポステコグルー監督の下、ルヴァンカップ決勝まで勝ち上がった横浜F・マリノスだったが、最後は湘南ベルマーレの前に敗れ去った。チームを後方で支えたGK飯倉大樹は「悔しいという言葉が適切かどうか分からないが…」と前置きし、今後のチームが歩んでいくべき道を語った。
「自分たちのサッカーができなかった、それが全て」。クラブ在籍14年目を迎える守護神は17年ぶりの戴冠がかかった決戦をそのように総括した。その一方で「俺たちのサッカーはまだ完成形じゃないということ。うまく行き始めたからと慢心せず、見ている人は良い評価をしているかもしれないが、勝たないと意味がない」と断じた。
今季からポステコグルー監督が就任し、ボールポゼッションに重点を置きながら攻撃をしかけるスタイルに変貌した横浜FM。サイドバックが中央に絞って組み立てに参加したり、敵陣深くで選手をサイドに広く並べたり、ロジカルに相手守備ブロックを打ち破るための手段がこれまで話題を呼んできた。
だが、この日は中央を固める湘南のブロックを崩せず。飯倉は「両ウイングで優位性を持ってプレーできる時はうまくいくけど、問題は相手が5-4-1でスペースを消すサッカーをしてきた時。選手がもっと中に入って、細かいコンビネーションをする必要があるし、こういうサッカーをするのなら、中で攻略するクオリティーを上げないといけない」と分析する。
試合中盤以降はMF扇原貴宏を中心に判断し、DF松原健とDF山中亮輔の両サイドバックがボランチの位置に絞り、2列目のMF天野純とMF大津祐樹が最前線に張り出す形を取ったことで、最終盤の猛攻を導いたが時すでに遅し。前半で課題を解決できなかったことを悔やみ、「うまくいっていない時に誰が変えるとか、リードする選手が必要になる」(飯倉)と先を見据えた。
これらの苦言は現在のスタイルに手応えを感じているからこそ。「来年以降、マリノスのサッカーがJリーグの中で一番楽しいし、一番魅力的だし、タイトルに近いよねと言われるように頑張っていきたい」。リーグ戦の好調で残留争いを抜け出し、ようやく来季の立ち位置が見えてきたいま、守護神はチームのさらなる進化を誓った。
(取材・文 竹内達也)●ルヴァン杯2018特設ページ
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
鹿島がリーグ8戦負けなし4連勝 3発で横浜FM撃破、好調の右SB濃野公人が逆転弾
FOOTBALL ZONE / 2024年6月1日 17時1分
-
J1強豪“大敗ショック後”何が? 士気低下の危機に…「俺らそうじゃない」と立ち上がった舞台裏【コラム】
FOOTBALL ZONE / 2024年6月1日 8時10分
-
J守護神にアクシデント→出番到来「やるしかなかった」…37歳GKが窮地で活躍「危なかった」
FOOTBALL ZONE / 2024年5月30日 16時50分
-
G大阪が誇る堅守の謎 守護神が明かす「大きな要因」…自身の持ち味と良い相互関係に
FOOTBALL ZONE / 2024年5月27日 6時20分
-
横浜FMアカデミー育ち「本当に感謝」 古巣対戦へ特別な思い「今はFC東京の選手」
FOOTBALL ZONE / 2024年5月18日 14時1分
ランキング
-
1ボクシング、パリ五輪最終予選で木下鈴花が敗退 日本女子は一人も出場権獲得ならず
スポーツ報知 / 2024年6月2日 0時13分
-
2大相撲の元小結大潮死去 史上1位の1891回出場
共同通信 / 2024年6月1日 22時4分
-
3大谷翔平、大失速でも“歴史的5月” 6部門で自己ベスト…6月のブーストへ高まる期待
Full-Count / 2024年6月1日 16時17分
-
4CL決勝でファン乱入、“前代未聞”賞金6000万円目当てに海外衝撃 ロシア人インフルエンサーが「提示」
FOOTBALL ZONE / 2024年6月2日 7時23分
-
5“主役じゃない”イチロー氏の際立つ異常さ 4度登場の驚愕リストが「現実離れだ」
Full-Count / 2024年5月30日 15時36分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください