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「集中力」と「一体感」で國學院久我山飲み込む。駒澤大高が“ビッグマッチ”制して東京B準決勝へ

ゲキサカ / 2018年10月30日 19時54分

 反撃する國學院久我山は宮本の抜け出しや、鋭いターンからPAへ切れ込むMF大窟陽平(1年)が危険な存在になっていたが、駒大高はゴール前で体を張って決定打を打たせない。また、ハイボールは主将のCB齋藤我空(3年)がシャットアウト。奪ったボールをこの日、存在感が際立っていた原田や羽鳥が収めるなど、むしろ駒大高が攻撃時間を伸ばしていく。

 諦めない國學院久我山は左SB竹浪良威主将(3年)のポジションを上げ、スピードの速いパスワークや大きな展開、個の突破を交えて駒大の守りのズレを生み出そうとする。だが、出足の速さや集中したカバーリングを続ける駒大高の堅守は最後まで揺るがず。2-1で勝利を決めた駒大高の選手たちは、応援席から飛び出してきた控え選手たちと歓喜の抱擁を繰り返していた。

 強敵を飲み込むような戦いを見せた駒大高の齋藤は、「本当に応援が自分たちの支えになったので、応援の人たちには感謝しかないですね。大野先生もずっと『一体感』のことを言っていて、ピッチに立っている自分たちだけじゃなくて、応援も含めて全員で勝った勝利かなと思います」と胸を張った。

 駒大高は今大会初戦直前、Aチームで出場してきたDF小林慎治(3年)が応援リーダーに回り、彼を中心に「一体感」ある大応援。「全然(試合に出ることを)諦めていないですし、自分は与えられた環境でしっかりやって、応援の時はしっかりチームのために応援してチームが勝てるように、そしてまた自分が活躍できるようにやっていきたい」という小林ら全力でサポートしてくれる仲間たちに全国大会で出場チャンスを与えるためにも、駒大高はまだまだ負ける訳にはいかない。

 インターハイ予選の2次予選初戦で敗退するなど、今年は悔しい思いを経験してきた。それでも「この選手権に入って成長している」(大野監督)という駒大高がこの日のような「集中力」と「一体感」のある戦いを続け、2年ぶりに全国切符を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2018

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