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打倒・私立の執念!公立校の松陽が後半ATに追いつき、PK戦制して鹿児島4強入り!

ゲキサカ / 2018年11月9日 10時11分

PK戦勝利を決めた松陽高の選手たちがピッチになだれ込んだ

[11.8 選手権鹿児島県予選準々決勝 鹿児島高 1-1(PK3-4)松陽高 桷志田サッカー競技場]

 “公立の雄”が私立の壁破り、鹿児島4強へ! 第97回全国高校サッカー選手権鹿児島県予選準々決勝が8日に行われ、新人戦準優勝の鹿児島高と新人戦、総体予選4強の松陽高が激突。1-1で突入したPK戦で交代出場のGK吉村虎太郎(3年)がシュート2本をストップし、松陽が4-3で勝った。松陽は9年ぶり進出の準決勝(10日)で鹿児島城西高と戦う。

 近年の鹿児島県の高校サッカーは主に私立勢が牽引してきた。鹿児島実は全国優勝2回の伝統を持ち、過去10年は鹿児島城西高が6回、神村学園高が4回の全国出場。今年は鹿児島が初めて出場した九州新人大会で8強入りを果たしている。加えて、選手権予選では過去8年連続で私立勢が4強を独占。だが、今年、向薗秀隆監督が「公立の負けん気根性を持ってくれている」という松陽が私立4強の壁を破り、今年3度目の4強入りを果たした。

 新人戦準決勝で対戦している両校の再戦は、互いに慎重な序盤に。新人戦の際、2-0で勝っている鹿児島は少ないタッチのパスワークやMF横道俊輔(3年)のハイサイドへの配球でCKを獲得し、そこからシュートシーンを作り出していく。バイタルエリアで前を向く2年生FW原口頼のキレのあるドリブルや左MF宮田尚弥(2年)の縦突破もアクセントにゴールへ迫った。

 だが、向薗監督が「これ(新人戦、総体予選)まで準々決勝までは得点できても、準決勝で得点できませんでした。そこで点を獲れるチームになろうと取り組んできました」と語る松陽も個々の技術が安定し、簡単にはボールを失わない。そして、MF冨ケ原粹(3年)の左足の配球や、推進力ある右MF吉田篤史(3年)の縦突破、左MF山際斗夢(3年)の柔らかいドリブルも交えてサイド攻撃を繰り出した。

 だが、鹿児島はDF田中琉也主将(3年)を中心とした3バック、松陽もGK飯山寛也主将(3年)や4バックが相手のクロスやDFライン背後へのボールに対応。後半4分にFW田之上晴輝(3年)のヘディングシュートがクロスバーをかすめるなど鹿児島が押し気味に試合を進めたが、松陽も食い下がって得点を許さない。

 試合は後半29分、相手の一瞬の隙を突いた鹿児島が先制する。空中戦の強さを発揮していたDF前田怜空(3年)が右サイド後方からPAへ向けてロングフィード。これをFW有木悠也(3年)が頭で競り勝つ。ボールは松陽のDFがガードし、GKがキャッチしようとする。だが、その間に巧みに足を入れた田之上がゴールへ押し込んだ。

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