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鹿児島の勢力図を変えるためにも全国へ。県北部の挑戦者、出水中央が4発4強入り

ゲキサカ / 2018年11月9日 11時38分

 近野監督は「勝って浮かれる状況ではない。やるしかないです」。チームの歴史を変えるために切り替えて準決勝に臨む。出水中央は鹿児島県の北端、熊本県境の出水市に位置する私立校だ。サッカー部は08年度の選手権予選や14年のインターハイ予選で準優勝し、14年には九州新人大会でベスト4進出。14年までプリンスリーグ九州にも在籍していた。

 11年に全面人工芝のグラウンドが完成するなど施設も充実しているチームの部員は現在、3学年合わせて44名と少数。コーチ陣の目が行き届く指導体制の中で、3年間掛けて力を身に着けている。そして、「(進学理由は)出水中央の環境や周りの声がけに魅力を感じたので。環境も整っていて良かったです。人数が少ないというのもあるんですけれども、チームが一つになって全員で勝とうとまとまれているところが良い」と語る宮川(佐賀・PLESURE SC出身)や、「練習体験に行った時に先輩とかも優しくしてくれて(判断力を求める)サッカースタイルも合っていると思った」という三山(熊本ジュニアユース出身)ら鹿児島県外からの挑戦者を中心に上位へ食い込んでいるが、地理上、生徒が集まりにくい環境であることは確か。全国に出場して経験値と知名度を高め、来年以降の強化にも繋げていきたいところだ。

 宮川は王者・神村学園と戦う準決勝へ向けて、「技術的にはあっちが上手だと思うので、球際とか走り、接点で絶対に負けないようにしたい」と誓い、ヨム・テファンは「自分たちの一つの目標としては来年に繋げること。4強に入ることは達成できたことは良かったと思うけれど、埼玉スタジアムで試合をすることが目標なので全国大会に絶対に行きたいと思っています」と意気込んだ。粘り強い守備と強力なセットプレーはライバルたちも警戒。加えて、取り組んできた部分も発揮し、鹿児島の勢力図を変える。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2018

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