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ソーシャルフットボールの地域選抜選手権が10日に開幕。うつと戦う日本代表・松嵜の喜びと苦悩

ゲキサカ / 2018年11月9日 20時25分

 それでも右肩上がりのままステップアップできないのが、この病の難しいところでもある。3月に入社後、ソーシャルフットボールの日本代表に選ばれた松嵜は5月にイタリアに遠征。しかし帰国後、体調に異変が生じる。体内の時差調整がうまくいかず、眠れない日々が再び生じ、会社も休みがちになった。「休んだらどうだ?」。会社側からの提案で9月から休職。体調が戻った今月から本格的に職場に復帰した。
笑顔が戻ってきた松嵜と作業療法士の大角監督(左)
 精神科の作業療法士としても松嵜をずっと見てきた大角氏はこう分析する。

「今回、松嵜はいろんな刺激を受けすぎて、少し疲れてしまったのでしょう。でもこの病を改善していく上で『所属感』『仲間』というものがすごく大事だと思います。勤める会社があること、通えるデイケアがあることも同じです。何かあっても、そこで相談できる拠り所になるからです。彼が今回、通院するときにひとりで電車で来ました。最初に会ったときから比べると大きな前進です。ソーシャルフットボールを心から楽しむことで『居場所』を感じ、その安心感によって、失いかけた夢や希望を取り戻せるのかなと思っています」

 目の前のボールを夢中に追い、仲間と喜ぶ。サッカーではありふれたごく普通の光景に身を投じることが、社会復帰を果たしたばかりの松嵜にとっては、この上ないリハビリになる。 

(取材・文 林健太郎)
●障がい者サッカー特集ページ

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