プロが現実的な目標に。注目の素材、大阪学院GK梅田が無失点V誓う
ゲキサカ / 2018年11月11日 23時49分
[11.11 選手権大阪府予選準決勝 大阪学院大高 2-0 履正社高 金鳥スタ]
4年ぶりの全国出場を狙う履正社高は1点を追う後半、クロスの本数を増やしていた。だが、その前に立ちはだかったのが、大阪学院大高の大型GK梅田陸空(3年)だ。梅田はPAに入って来るボールを鋭い飛び出しと非常にバネのある跳躍でキャッチ。多少出遅れても必ず相手よりも早くボールに対応していたGKは、飛距離の出るキック含めてとても存在感があった。
枠への決定打を打たれることなく、初戦から5試合連続で無失点勝利。コーチング含めて決勝進出の立て役者の一人だったことは間違いないが、梅田は「無失点は自分よりもDFライン4人がやってくれているので」と、右SB下館大輝(1年)、CB山本奏楽(3年)、CB渡健大(3年)、左SB笹岡颯太(3年)の4バックの力による完封勝利であることを強調していた。
中学時代までは上を目指すよりも、楽しくサッカーをする方だったという。だが、高校に入ってレベルの高いGK陣の中で徐々に意識が変化。公式戦に出場できなかった昨年から、最高学年となった今年は「自分がやらないと、という自覚が芽生えている」(小野原明男監督)。磯部和彦GKコーチの指導により、秘めていた力を試合で発揮できるようになってきている。
母は日本トップレベルの元バレーボール選手。本人は今年、Jクラブに練習参加し、プロが「そこまで何も考えていなかったですけれども、今はなりたい」と現実的な目標になった。大学を経て目指すプロ。その前に全国に出てアピールすることができるか。
「ここまで来たら絶対にゼロで終わりたいと思っています。絶対にゼロで抑えて優勝したい」。決勝もDF陣たちとともに無失点で終えて全国初出場を果たす。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2018
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