[MOM2702]西京MF村重尋也(3年)_チームの柱がリーダーシップとプレーで作った逆転の流れ
ゲキサカ / 2018年11月12日 14時30分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.11 選手権山口県予選準決勝 西京高 5-2 豊浦高 県立おのだサッカー交流公園サッカー場]
開始直後に豊浦高に先制されながらも、前半24分に追い付いた西京高。前半30分に左サイドでFKのチャンスを得ると、キッカーのMF村重尋也(3年)が低い弾道でまっすぐ飛ぶボールをゴール前に送った。
「ストレートのボールは自分の武器。ゴールを外さず、味方が当てれば入り、当てられなくても『事故』で入るようなボールを意識して蹴っている」というボールはイメージ通り、相手GKの前の微妙な位置へ。これに走り込んだMF池田柊(3年)がヘッドで合わせ、逆転ゴールが生まれた。これで勢い付いた西京は2分後に3点目を奪って主導権を握り、最終的に5-2で勝って決勝に駒を進めた。
ボランチの一角で攻守に運動量を発揮し、広範囲でボールに絡んで持ち味を発揮した。開始直後の失点後すぐに円陣を組んだことは、「こういうこともあると想定していたので、自分たちのリズムで戦おうと意思統一した」という。渡邉修身監督が「間違いなくチームの柱」と語る通りのリーダーシップと自らのプレーが、逆転への流れを作った。
西京が最後に全国大会に出場したのは2年前、2016年の全国総体。現チームで当時ピッチに立った経験がある選手は、村重とMF木村悠人(3年)の2人だけだ。「全国大会は、サッカーだけに集中できる環境が用意されていました。このチーム全員で、あの景色をもう一度見たい」という思いをかなえるためには、決勝で最大のライバル・高川学園高に勝たなければいけない。
昨年度の全国高校総体と選手権の予選、今年度の全国総体予選と、3大会連続で高川学園に全国行きを阻まれてきた。「ワクワクしていて、パスや守備といった自分の長所を出したい。チームのために、を一番に考えますが、ゴールとアシストは毎試合、意識しているので、そこでも結果を出したい」。ラストチャンスで雪辱を果たし、5年ぶり3回目の選手権切符を勝ち取ってみせる。
(取材・文 石倉利英) ●【特設】高校選手権2018
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