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[Jユースカップ]クラセン王者・清水ユースは隙作らず。夏秋連覇へ準決勝突破!

ゲキサカ / 2018年11月13日 15時37分

前半18分、清水エスパルスユースMF丸山優太朗(20番)が先制ゴール

[11.11 Jユースカップ準決勝 清水ユース 2-0新潟U-18 ベアスタ]

 2018Jユースカップ第26回Jリーグユース選手権大会の準決勝が佐賀県鳥栖市のベストアメニティスタジアムで開催され、清水エスパルスユースがMF丸山優太朗(2年)の得点などで2-0とアルビレックス新潟U-18に快勝。18日に福岡県北九州市のミクニワールドスタジアム九州で行われる決勝戦へと駒を進めた。

 夏のクラブユース選手権王者・清水ユースが一枚上手だった。必ずしも理想的な試合の入り方をしたわけではなかったが、夏の経験も経て「余裕があるし、自信を持ってやれている」(平岡宏章監督)清水は隙を作ることなく試合を運ぶ。18分には相手DFのクリアを拾ったFW佐野陸人(3年)のパスを受けた丸山が、冷静な切り返しから相手DFを1枚外し、鮮やかなシュートを突き刺す。「彼は練習からああいうシュートをバンバン決めていた。持っているんです」と指揮官も満面の笑みで称えるスーパーショットだった。

 こうなると、試合のペースは清水に大きく傾く。「先手を取ったら、相手に持たせてショートカウンター(を狙う)」(平岡監督)というプランをしっかり遂行。新潟はMF五十嵐新(3年)が中心となるポゼッションプレーから左右に揺さぶってチャンスをうかがうものの、清水は冷静に対応。「回させとけばいい」(平岡監督)と涼しい顔で対応しつつ、少しでもミスが出れば素早く反応し、カウンターから相手ゴールへ迫った。

 42分に生まれた2点目は、そうした清水の狙いが生きた形だった。前を向くトラップ際に体を入れられてボールを奪われた佐野だったが、素早い攻守の切り替えからボールに対してすかさず猛烈なプレッシング。これに対し、新潟DFがバックパスからの横パスでミスが出てしまい、MF青島太一(2年)がインターセプト。これを左に展開すると、FW川本梨誉(2年)が突破からグラウンダーのクロスボールを送り込む。ニアで青島が潰れ、ファーへと走り込んでいたのは、最初にプレスを仕掛けていた佐野。後は押し込むだけというシュートだったが、そもそも最初のバックパスの段階から先陣を切った佐野に続いて全員が反応して動き出していたからこそ生まれた見事なゴールだった。

 後半に入っても、清水は要注意人物と観ていた左MFの本間至恩(3年)に自由を与えず、常に複数人で監視する形で巧みにケア。DF栗田詩音(3年)が「最初の時間帯以外はみんなでうまく守れたと思う」と振り返ったように、さすがの個人技に手を焼く場面こそあったものの、全体を通してみれば、ほぼ封じ込むことに成功した。結局、スコアは2-0から動かないまま、試合終了の笛をきくこととなった。

 平岡監督はその後もあったカウンターからの好機を逃し続けたことを「これではいけない」と戒めたものの、「本当に逞しくなった」と選手たちの成長ぶりに目を細める。一方、佐野は夏秋連覇の懸かる横浜F・マリノスユースとの対戦になるファイナルに向けて「チーム一丸となって最後まで戦いたい」と早くも気持ちを切り替えていた。

(取材・文 川端暁彦)▼関連リンク
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