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[MOM2708]鹿島学園MF金原朝陽(3年)_上田先輩に憧れる背番号10

ゲキサカ / 2018年11月14日 11時51分

FW金原朝陽は前半20分に自ら得たPKを決めた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.11 選手権茨城県予選準決勝 古河一1-2鹿島学園 カシマ]
 
 1点を先行した直後の前半20分、FW金原朝陽(3年)は、エリア内で倒され自ら獲得したPKをセットした。そこから5秒、いや10秒はあっただろうか。助走を取った背番号10はなかなか蹴り出そうとはしなかった。

「自分のペースで蹴るようにしているんです」

 周囲の目は気にしない。鹿島学園高はエースの一撃で、2年ぶり10度目の決勝へと勝ち上がった。

 憧れを持つのは2年前のチーム。インターハイ16強。選手権では4年ぶりに全国大会に出場したチームを、現3年生は1年生部員として体感した。「タイトルをどんどん取っている代。その時は晴れやかな舞台でやっている先輩の姿をベンチの後ろで観ていて、自分も出たいなと思ったし、優勝したいなと思っていました」。

 そのチームで絶対的エースとして君臨していたのが、U-21日本代表でも活躍するFW上田綺世(現法大)だった。県リーグ1部18試合で33得点。選手権予選でも7得点、そして本大会でも1回戦で2ゴールを決める活躍をみせた。

 背負っていたのは背番号10。金原はエースの使命を誰よりも感じている。卒業後は流通経済大に進む予定。上田が活躍する関東1部で勝負することも決めている。「上田選手は本当に憧れの先輩。真似していきたい。確かに10番の重みはありますけど、自分がやってやると思ってプレーしている。10番に適したプレーを、決勝でも出来るように頑張りたいです」。

(取材・文 児玉幸洋)●【特設】高校選手権2018

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