森保Jの“先輩”ベネズエラ指揮官、兼任監督は「メリットしかない」
ゲキサカ / 2018年11月15日 21時53分
大分でのキリンチャレンジカップを翌日に控えた15日、日本代表と対戦するベネズエラ代表が公式記者会見を行った。日本の森保一監督に先駆け、2016年からA代表と世代別代表を兼任してきたラファエル・ドゥダメル監督は「ほとんどメリットしかないと思っている」と語った。
ドゥダメル監督とMFジャンヘル・エレラの2人が登壇。日本戦に向けては「非常にクオリティーが高く、ロシアW杯でも素晴らしい活躍をしたチームと試合ができることをうれしく思っている。高いレベルの相手と戦うということは我々に対する要求度も高くなる。ベネズエラの成長の過程にとっても非常に大きな意味を持つと思う。明日はいい試合をしたい」と決意を述べた。
報道陣からはA代表とU-21代表を兼任する意義に話が及んだ。「一番のメリットは2、3年、あるいは4年後にA代表でプレーするであろう選手を直接見ることができること」というドゥダメル監督。日本はMF堂安律、DF冨安健洋の2人が“飛び級”しているのに対し、ベネズエラは5人。「両チームの選手たちを融合させてプレーさせることで若手選手の刺激になり、彼らに成長をもたらす」という指摘があった。
デメリットとして語られたのは「両代表の大会が重なったとき、どうしても若手の大会のほうで指揮をとれなくなること」。これは日本代表でのケースと同じだ。U-21日本代表は現在、UAEで行われているドバイカップに参戦しているが、森保監督がA代表を率いているため、横内昭展コーチが暫定的に指揮している。
とはいえ、ドゥダメル監督は「2チームを同時に率いることでA代表の選手の選択肢を増やすことができる」と全体的にはポジティブな見解の様子。昨年5月に行われたU-20W杯では堂安、冨安が出場したU-20日本代表を決勝トーナメント1回戦で破り、そのまま準優勝を果たしたベネズエラは「国内の期待が高まっている」という勢いもA代表につなげていく構えだ。
同じく登壇したエレラは1998年1月生まれの東京五輪世代で、U-20W杯では日本相手に決勝点を沈めた選手。日本の印象は「具体的な選手というよりはチームとして集団として強い力を持ったチームなので、そこを警戒したい」と語るにとどめたが、「自分たちの取り組み、やってきたことに自信を持っているし、W杯出場国と対戦することでさらに大きな成長を遂げられる」と再戦に意気込みを語った。
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