9選手で計9発!青森準決勝から登場の青森山田が大勝で日本一への挑戦スタート
ゲキサカ / 2018年11月15日 22時22分
2分にサイドチェンジから檀崎が鋭く左サイドを破り、MFバスケス・バイロン(3年)がゴール。7分にも武田が自ら獲得したFKを左足で決めると、15分、27分にはいずれも檀崎のアシストから交代出場のFW南谷陽介(3年)と神田がゴール。そして、28分には天笠のパスを受けた檀崎がミドルレンジからの右足シュートを左隅に決めて9-0とした。
貪欲に2桁得点を目指した青森山田だが、この後はシュート精度を欠くなど10点目を奪えず。黒田監督は試合を通しての外したシュートの多さを「個人の責任」とし、より1本への執着心を持ってプレーすることを求めていた。
まずは2日後の県決勝で勝利することが大前提だが、プレミアリーグEASTで今年も優勝争いを演じている「北の名門」の大目標は、2年ぶりとなる全国制覇だ。インターハイでは2回戦で2-0から昌平高(埼玉)に逆転負け。天笠は「(3点目を狙って)自分が、自分がという選手が多くなってしまった」と語り、三國も「一人ひとり違うことをやりだしちゃって、チームが一体化していなかった」と首を振る。
注目度の高い檀崎、三國以外にも飯田、天笠ら実力者が並ぶが、レベルの高い個がチームのためにやるべきことを徹底するところが青森山田の良さだ。三國は「一人ひとりがしっかり与えられた仕事プラス自分の技術、プレーを出せば絶対に負けないと思う」と語っていたが、全員攻撃・全員守備を徹底している現在、プレミアリーグでは5試合連続無失点で5連勝中。この日は色々なパターンの崩しにチャレンジしながら9人がゴールを決めた。毎年、1月まで成長を続けるチームは夏を反省し、また悔しさをエネルギーにして自分たちをレベルアップさせてきている。
日程上、全国で最も遅い選手権予選のスタートを切った青森山田は、「ずっと目標にしていたことなので、最後タイトルを獲って終われるように頑張っていきたいです」(二階堂)、「目の前の一戦一戦大事にして絶対に全国制覇できるようにしていきたい」(天笠)という大目標に一丸となって挑戦。19年1月14日の全国決勝、全国の高校生で最後の2チームとなるまで戦い、再び埼玉スタジアムで輝く。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2018
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