1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

「謙虚さ」「感謝」「信じる」をテーマに戦った駒澤大高が帝京撃破!2年ぶりの全国へ:東京B

ゲキサカ / 2018年11月18日 8時29分

 帝京の連動して崩す力は全国上位と言えるほど。彼らはそのテクニックで相手選手をいなし、ゴール前まで侵入しようとするが、駒大高は穴を作らない。帝京は終盤へ向けてクロスの本数を増やしたものの、駒大高は齋藤、CB稲井宏樹(3年)の両DFやMF細川竜征(3年)、GK宮崎雅崇(3年)が献身的に跳ね返す。ファーサイドへのボールも右SB山田と左SB島田竜汰(3年)が役割を怠ることなく絞って対応。守勢となり、運動量自慢の駒大高にとっても苦しい時間帯となっていたが、それでも中盤、前線の選手が献身的に走り続けた。

 終盤は相手コーナー方向へボールを蹴り出して原田やMF小林蒼太(2年)がキープ。帝京の佐々木が「勝負強さがあった。前半に2点取られたのも痛かったんですけれども、そこからの守り方や時間の使い方が上手かった」と評す強さを持っていた駒大高が2-1で逃げ切り、全国切符を掴んだ。

 14、15年度大会で2年連続全国8強入りした駒大高も、昨年は東京都予選初戦敗退。今年も関東大会予選は準々決勝で敗れ、インターハイ予選も2次トーナメント初戦で姿を消していた。だが、「力がある訳ではない。良く成長してきた」(大野監督)というチームは応援も含めてまとまり、一戦必勝の姿勢で戦ってインターハイ16強の國學院久我山高や、関東大会出場の駿台学園高を撃破。そして、決勝では前評判の高かった帝京を勝利への執念で上回った。

 山田は「去年、自分出たけれども何もできなくて交代してすごく悔しくて、今年は自分の選手権ではなくて、去年の3年生のために戦おうと思っていて、それで自分の限界を超えてできたかなと思います」。試合後には珍しく足を攣らせ、倒れ込む選手が複数いた。悔しい結果に終わった先輩たちへの思いも込めて、体力が尽きるまで戦い、走り抜いて掴んだ出場権。齋藤は「駒澤の歴史としてベスト8以上へ行けていない。そこの歴史は絶対に塗り替えてやろうという意識があります」。優勝しても、まだまだ自分たちに力があるとは考えていない。謙虚に、一日一日成長することに集中して全国を迎える。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2018

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください